スポーツ

五輪女子1万m代表の鈴木亜由子 名古屋大卒業し郵便局勤務

増田明美さんの「詳しすぎる解説」

 リオ五輪で女子マラソン中継(TBS系)の解説を務める元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美さんといえば、細かすぎる選手情報でバラエティ番組に特集されるほど。そんな増田さんが本番を前に、女子1万メートルに出場する日本人選手の情報をお届けする。

 * * *
 女子1万メートルの鈴木亜由子さん(24、日本郵政)の支えは、なんといっても「落研(落語研究会)出身」のお父さん。ご実家は、愛知県豊橋市で米屋を営んでいます。ここがまた心温まるお店で、東日本大震災後に私が初めて訪れると、玄関先に福島産のお米が並んでいました。風評被害で苦しむ福島を勇気づけようとしていたのです。

 お父さんは誰が来ても気さくに家にあげて話してくださる方です。横で微笑むお母さんからは、初訪問後に「この前は緊張していてお話できませんでした。いつも亜由子を応援してくれてありがとうございます」との丁寧なお手紙を頂きました。私は炊きたてのご飯のように温かいこの一家が大好きで、もう3回も訪れました。

 亜由子さんは名古屋大学経済学部卒で卒論テーマは「女性の社会進出と経済効果について」という才女ですが、お喋り好きなお父さんは「突然変異だ」と謙遜することしきり。彼女は日本郵政に所属し、今も週4回、東京の小金井郵便局で働いています。

 その亜由子さんと同じ日本郵政所属で女子1万メートルに出るのが関根花観さん(20)。通常、同じチームに強い女子選手が2人いると足を引っ張り合いますが、2人はお互いを尊敬して高め合うことができる姉妹のような間柄です。

【プロフィール】ますだ・あけみ/スポーツジャーナリスト。1964年、千葉県生まれ。成田高在学中、長距離種目で日本記録を樹立。引退までの13年間で日本記録12回、世界記録を2回更新。緻密な取材に基づく「詳しすぎる解説」で人気を博す。

※週刊ポスト2016年8月5日号

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン