追っかけファンの興奮は冷めやらないが、この規制線を“踏み越える”スタイルは天皇皇后両陛下にならったものだという。
時折、ブログやツイッターに「たまたま両陛下と居合わせました」と写真つきで綴られることがある。写真には、いつも通り穏やかな笑顔の両陛下のお姿が収められている。中には、カメラ目線で手を振られている『サービスショット』まで。そういった写真は、両陛下から3mほどの近距離から撮影されたものだ。
「生前退位」報道から神武天皇山陵参拝のためにお出ましになる約1週間、雅子さまは緊張の色を浮かべられていたという。
「神武天皇山陵の参拝は、雅子さまにとって約22年ぶりのことで、ご不安もおありだったと思います。加えて、あの報道ですからね。周囲の人間は、プレッシャーをおかけしないよういつも通りに振る舞うよう心がけていたそうです。そんな雅子さまを支えたのは、他でもない皇太子さまだったといいます。できるだけ一緒に時間をお過ごしになり、緊張をほぐすよう努められたそうです」(東宮職関係者)
東京駅に姿を見せられた雅子さまのお顔から、緊張は消えていた。
「神武天皇は、現在まで続く皇室の始まり。雅子さまは覚悟を持って神武天皇山陵の前に立たれ“次代の天皇、そして皇室をしっかりと支えていきます”と、『皇后としての誓い』も捧げられたのではないかと思うのです」(前出・東宮職関係者)
雅子さまは、着々と皇后への助走路を歩まれている。天皇陛下の「生前退位」報道が日本中を駆け巡ってから約1週間後、雅子さまは神武天皇山陵を拝礼された。生前退位が実現すれば、それはすなわち「新皇后・雅子さま」の誕生を意味する。公の場に姿を見せられた雅子さまのご様子からは、皇后に向けた準備が着々と整っていることが伝わってきた。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年8月11日号