芸能

Eテレ子供番組出演 堀北真希似の「おねんどお姉さん」人気 

おねんどお姉さんの岡田ひとみ(NHKのHPより)

 Eテレで放送されている子供向け番組『ニャンちゅうワールド放送局』に出演している「おねんどお姉さん」。得意の粘土を駆使して、あらゆるものをつくるテクだけではなく、キュートなキャラクターがじわじわと話題を集めている。その奮闘ぶりについて、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 リオ五輪に高校野球、さらにはイチローの3000本安打達成とスポーツの話題満載の今日この頃。スポーツ以外の番組は、正直、とってもやりにくい環境といえる。そんな中、Eテレで奮闘したのが、おねんどお姉さんのひとみ(岡田ひとみ)である。五輪開催最初の日曜日午後、彼女のスペシャル番組『おねんどお姉さん全国へおじゃま!ニャンちゅうワールド放送局スペシャル』が放送されたのだ。

「おねんどって何!?」という方も多いと思うが、このおねんどお姉さんは、Eテレで長く親しまれる『ニャンちゅうワールド放送局』の2013年からのレギュラーメンバーで、粘土により、さまざまなものを作り上げるすごい技を持っている。外見は、虹色のひらひらスカートに首には白いスカーフ、ピンクのパフスリーブのドレス、頭にはやっぱり虹色のヘアバンドというファンタジックなスタイル。一部では堀北真希に似ているといわれる、瞳パッチリ美人だが、なんといっても特長は、その上品な言動だ。

 そもそも粘土に「お」をつけるこの感覚。製作を始めるときには、「レッツ、おねんど」「うふふ」と声をあげるだけで、キラキラとハートマークが飛び交い、粘土を形作る際には、「こねこね~」と優しく解説。ちょっと地球人離れしていると思ったら、案の定、お姉さんはふだんは雲の上のスタジオで活動していて、「これは」と思ったものがあると、地球にやってきて粘土で製作。「世界ねんど遺産」に認定するという活動をしている。ひとりユネスコのような存在なのだ。
 
 スペシャル番組では、仙台や京都のおともだちの家におじゃまして粘土であらゆるものを製作。仙台では、雲の上に暮らすお姉さんがまだ見たこともない「ほや」を製作することになり、お寿司屋さんを訪問。ほやはあったかい? 「だって、できたてのほやほや」などと言いだして、寿司職人さんに微妙な反応をされていた。

 しかし、いざ、粘土を手に取ると、お姉さんは本領発揮。絵具で黄土色をつけた粘土を、茶こしでぐぐっと押し出し、ジャミジャミさせた「うに」はすごくリアル。さっきまでお姉さんのメルヘン世界にどう対応していいのかと困惑気味だった寿司職人さんも、出来上がった「うに」やつややかな「ほや」には、「すごいですね」と驚いていた。

 レギュラーの放送でも、細部にわたり作品でリアリティを出すお姉さんは、実は十年以上「ねんドル」として活動している本格派なのである。幼児番組やイベント、国内外でも活動しているという。私も知り合いの子供の小学生に聞いて初めて知ったが、今、おもちゃ売り場では、ケーキやパフェはもちろん、ところてんのようにニュルニュルと粘土を押し出してうどんを作ったりする、ミニチュア料理をねんどで作るおもちゃが人気なんですね。その人気の後ろでひとみが微笑んでいるような…。ちなみに来る9月1日は、ク・レ・イで「ねんどの日」。その認定にもおねんどお姉さんが尽力したという。
 
 スポーツの熱血応援に疲れたら、ふとおねんどお姉さんの「うふふ」を思い出すのもいいかも。お薦めです。

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン