芸能

トーク番組はオワコンか さんまのまんま終了に見る苦境

長寿番組『さんまのまんま』も終了することに(公式HPより)

 インタビュアーがゲストと1対1で話を展開するトーク番組がめっきり減っている。明石家さんまが司会を務める長寿番組『さんまのまんま』(フジテレビ系、関西テレビ)も長い歴史の幕を下ろすことに。トーク番組はもう終わりなのか? 減少している背景と、その新潮流についてテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 先日、約31年半に渡って放送されている『さんまのまんま』の終了が明らかになりました。今後は特番として年2回程度の放送を予定しているそうですが、トーク番組の定番でファンも多いだけに、寂しさは否めません。しかし、ネット上には、「話を聞くだけのトーク番組なんて時代遅れ」「もはやオワコン。終わって当然」という否定的な声も上がっていました。

 レギュラー放送終了の理由は、番組の内容ではなく制作費。司会の明石家さんまさん自ら、「もう制作費が出ないんですね。今の放送局は不景気だから。俺、ギャラが高いねんな。頑張って下げたりもしたんですけども、もう下げ切れずという感じ」とラジオ番組で明かしました。

「それなら、もっと制作費の高いゴールデンタイム(19~22時)に放送すればいいのに」と思いがちですが、そう簡単にはいきません。現在のゴールデンタイムには純粋なトーク番組がなく、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などのひな壇に多くのタレントが座るグループトークばかり。

 司会者がインタビュアーになって話を聞き出すのではなく、あらかじめ用意された台本に沿ってエピソードを披露していく形式のため、深く掘り下げた話が聞けたり、思わぬ一面が発掘されたりするシーンはほとんど見られません。

 もう1つ、ゴールデンタイムで目立つのは、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)や『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)のような、街ぶら、グルメ、お酒を絡めたトーク番組。かつてのように、トークだけで視聴者を魅了するカリスマ性や話術を持ったタレントがいなくなったため、テレビ業界の鉄板コンテンツである「街ぶら、グルメ、お酒を絡めて、何とか視聴率を稼ごう」と苦心しているのです。

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン