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2016.08.14 07:00  NEWSポストセブン

トーク番組はオワコンか さんまのまんま終了に見る苦境

 1人のゲストを招いてのトーク番組は、22時台の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)と23時台の『A-Studio』(TBS系)くらいですが、どちらのゲストもドラマ・映画・舞台の宣伝絡みがほとんどで、トーク内容は必然的にそれらが中心。その他では、“変人”にフィーチャーした『アウトデラックス』(フジテレビ系)と『有吉反省会』(日本テレビ系)がありますが、この2番組は「ここまでぶっ飛んだ内容でなければ、ゲスト1人のトーク番組は難しい」ということを表しています。

 しかし、「純粋なトーク番組がなくなってしまったのか? 本当にオワコンなのか?」と言えば、そうでもありません。土曜朝放送の『サワコの朝』(TBS系、毎日放送)と『あさイチ』(NHK)の金曜コーナー「プレミアムトーク」は、宣伝絡みのゲストこそいますが、司会者がインタビュアーとなってゲストの人となりを引き出す、良質なトーク番組。

 ともに朝の時間帯に放送されていますが、仲のいいタレント3人がフリートークする『僕らの時代』(フジテレビ系)も含めて、他番組やネットではお目にかかれない素顔が見られるため、密かに人気を集めています。

 さらに、昼の時間帯に目を移すと、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、『スタジオパークからこんにちは』(NHK)の長寿番組が今なお健在。往年の名タレントや中堅俳優など、夜の時間帯には見られないゲストも多く、時間をたっぷりかけて話を引き出しています。

 つまり、現在のトーク番組は、「朝・昼はじっくりトーク。夜はトーク+エンタメ(グループか街ぶら・グルメ・お酒)」という形に二分化されている、ということ。いずれも限られた制作費の中で、「どんなゲストを呼ぶか」「どんなトーク内容にするか」、それぞれ試行錯誤している様子がうかがえます。

 パソコンやスマホが普及して“ながら視聴”が普通になり、「しっかり話を聞いてもらわなければいけない」トーク番組にはつらい時代になりました。だからこそ、パソコンやスマホの手を止めさせるような、「この番組でしか聞けない」希少性の高いトーク内容が求められています。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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