8月後半から9・10月にかけて多くの家電が、順次新モデル発売時期に入る。家電コーディネーター・戸井田園子さんによると、新製品発売前後に型落ちして底値になる旧モデルを狙えば、かなりお得になるという。
「例えば店頭で洗濯機を稼働させることがほとんどないように、白物家電では展示品に通電することが少なく、消耗度が低い。しかも保証書付きの新品なので、安心して買えるのです」(戸井田さん)
白物家電はここ数年劇的な進化は少なく、基本性能は型落ち品も遜色ない。『ビックカメラアウトレット池袋東口店』副店長・齋藤太賀哉さんは、店舗に行くことをすすめる。
「当店で扱うのは展示品・型落ち品・開封品・再調整品の4種類。量販店の2~5割は割引されていることが多く、ネット通販も行いますが、展示品や限定品は取り置きはできません。早い者勝ちです」
具体的に安くなる家電の分類を見てみよう。
【新モデル】
毎年発売される最新モデル。最新鋭の機能が搭載され、当初は値引き率が低い。
【型落ち新品】
後継モデル登場で、新製品と呼べなくなった少し前の現行品。価格は下がりやすい。
【開封品】
色やサイズ違い、箱・外装のキズ等を理由に配送先でキャンセルされた品。多くが新品同様。
【展示品】
白物家電の店頭展示品は通電しない場合が多い。キズや欠損でさらに安くなることも。
【再調整品】
初期不良品をメーカーが回収・修理整備後、再販した製品。リファービッシュ品とも呼ぶ。
【中古品】
中古ショップが扱う使用済み品。開封品・展示品・再調整品は新古品であり、それらとは異なる。
掘出し物を探すなら、販売店のツイッターをよく読んで、気になる情報を見つけたら、即店へ行ってみよう。戸井田さんによれば、型落ち新品探しは早めがおすすめ。
「新機種の発売日をメーカーのホームページで調べ、現行品はいつまで店頭に置いてあるのかを販売店で聞き、余裕を持って交渉を」(戸井田さん。以下「」内同)
これまで型落ち品は家電量販店で売り切っていたが、近年は家電アウトレット専門店に運ばれ、まとめて販売されるケースも。家電量販店と家電アウトレットのどちらに欲しい品があるかわからないため、両方ともチェックしたい。
「最後にもう1つ大事なのが、故障を見越した買い替え。特に毎日の生活に不可欠な冷蔵庫は、壊れると値引きを待つどころではなくなります」
冷蔵庫は冷凍室で氷がダマになる、掃除機は異臭・異音がする、洗濯機は脱水がゆるい等の前兆が。これらを見逃さないで。
※女性セブン2016年9月1日号