ライフ

猫に散歩は必要なの? 犬とはまったく異なるその作法

猫に散歩は必要?(写真/Thinkstock by Getty Images)

 物言わぬペットのとっさのトラブルに、どう対処すればいいのか、悩んだ経験がある人は多いのではないでしょうか。

「2才の猫を室内で飼っています。持病はないし、人懐こいので、犬のようにリードをつけて一緒に散歩をしてみたいのですが、『猫に散歩は必要ない』と夫に言われました。それって本当ですか?」(群馬県・りったん・37才・会社員)

 この悩みに、『ネコぺディア―猫のギモンを解決』(秀明出版会)などがある、猫専門動物病院「Tokyo Cat Specialists」(東京・港区)院長の山本宗伸さんが答えてくれた。

 * * *
 最近、“猫は完全に室内飼育”というかたが増えています。運動不足になるのでは、と思われがちですが、猫に必要な1日の運動量は数十分程度。家具やキャットタワーなど、上下運動ができる環境があれば、ご主人の言う通り、室内飼育だけで問題ありません。

 ただし、それだけでは生活に刺激がありません。“運動としての散歩”は必須ではありませんが、外に出すのはよい刺激となり、ストレス発散や気晴らしになります。外を怖がらない猫であれば、散歩をしても大丈夫です。

 猫を散歩させる時は、必ずハーネス(胴体に着せるタイプのリード)をつけてください。最初はハーネスを嫌がる猫もいるので、室内でも着け、あらかじめ慣らしておきます。そして、庭やマンションの敷地内など、身近なところから散歩の練習を始めましょう。

 実際、猫と散歩してみるとわかりますが、犬のように人間と並行して歩くのはほぼ不可能です。きちんと歩かず、急にゴロゴロ転がったり、その場で丸くなってしまう子もいます。

 ですから、無理に一緒に歩き回ろうとはせず、飼い主は公園のベンチにでも座り、ゆっくり過ごすだけでも充分です。猫にとっては風や緑のにおい、鳥の鳴き声や虫の動きなど、すべてが刺激になります。

 犬は運動不足を解消するために散歩を行いますが、猫の場合は刺激を与え、気分転換のためのものと考えましょう。散歩というよりは、“日なたぼっこ”のイメージに近いかもしれません。

 外の世界は危険もたくさんあります。飼い主が注意しないといけないのは、逃げ出さないよう、サイズの合ったハーネスを選び、散歩中はリードを絶対に離さないこと。

 猫は驚くとパニックを起こして、急に走り出すことがあります。散歩コースは、工事現場など大きな音が出る可能性がある場所は避け、交通量の少ない道を選びましょう。そして、ワクチンに加え、ノミ、ダニ、フィラリアの予防もしっかり行うことが大切です。また、病気をうつされないためにも、散歩ルートに野良猫が徘徊していないかの確認も行いましょう。

 そして何より、無理強いしないこと。散歩は愛猫の様子を見ながら、安全を確認した上で行いましょう。

※女性セブン2016年9月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン