ビジネス

国民年金は満額払うべき? 受給額を増やす裏ワザ公開!

国民年金は満額払うべき?

 節約やお得な裏ワザが大好きなマネーライター・大上ミカが、知らなきゃ損するマネーの裏ワザを体当たり取材する!

 * * *
 私たちが納めている国民年金保険料は、毎月1万6260円。これを40年間コツコツ払い続ければ、将来“老齢基礎年金”が78万円ほど(平成28年度の場合、年間で)受け取れるわけだけど、これってあくまで“満額”を支払った場合。保険料に未納があると減額される、って知っていましたか?

 な・の・に、わが妹だけじゃなく、年金を払い忘れている人や自分の年金支払い状況についてあまりよくわかっていない人って多いみたい。

 だって、最近の年金納付率を調べてみたら6割程度(※厚生労働省調べ。平成27年4月分~平成28年1月分[現年度分]の納付率は61.2%)だったの。半数近くが払ってないって、ちょっとびっくりじゃありません!?

「うちは夫が会社員だから、厚生年金が天引きされていて、未納したくてもできないわ~」とおっしゃるあなたも安心するなかれ。

 たしかに会社員やその妻は、厚生年金保険料を払うことで自動的に国民年金を納めたことになりますが、学生時代、「年金なんて払うのムリ!」なんて、滞納していませんでした? 昔のことだからって忘れたままにしていたら、後で大変なことになるみたいですよ~。

 その辺の詳しい事情を、社会保険労務士の和田雅彦さん(以下、「」内同)に、聞いてきました!

◆国民年金ほどお得な保険はない 追納してでも満額払うべき!

「老齢基礎年金を満額で受け取れるのは、20~60才までの40年間、合計480か月分の保険料を納めた人だけ。未納や免除期間があると減額され、老後の収入が減ります。さらに、加入期間が合計で25年未満だと受給資格がなく、年金は0になってしまいます」

 1か月足りないだけでもアウト。1円も出ないんですって。厳し~!!

 加入期間は、日本年金機構から毎年誕生月に送られてくる“ねんきん定期便”か“ねんきんネット”(登録が必要)、年金事務所で確認できます。

 じゃあ、加入期間が25年に満たない場合はどうしたらいい? あきらめるしかないとしたら、払った分は損しちゃうじゃない!?

「ご安心を。近い将来、最低加入期間が10年に短縮される予定です」

 おお! 10年なら妹もセーフ♪ でも、どうせ払っているんだったら、やっぱ満額もらいたいよね。今からでもなんとかできないのかしら。

「滞納分を後から支払う後納制度があります。ただし、これができるのは、過去5年間(平成30年9月まで)。それを過ぎると、納めたくても納められません」

 ガーン。もう手遅れだわ…。

関連記事

トピックス

大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン