西島にしても山本にしても、いかにも鍛えてますというイメージではなかっただけに、お宝映像としての価値も出た。上半身マッチョシーンは、密かな大河ドラマの伝統になったのかもしれない。
そして、もうひとり気になるのが内野聖陽。『真田丸』では、徳川家康役で腹の底がよく見えないタヌキっぷりを見せている。水垢離だのマッチョだのとはまったく無関係の俳優かと思っていたが、『刀剣乱舞』のCMでは、まったく違う顔を見せた。『刀剣乱舞』は “刀剣男士” と呼ばれる戦士へと姿を変えた、さまざまな由来を持つ刀剣を育成する人気ゲーム。内野は「あなたが新しい主…」「主の命とあれば地の果てまでも」とつぶやきながら、過酷な戦いを続ける。すさまじい殺陣である。だが、傷つき、白布にぐるぐる巻きに…。ただし、ぐるぐる巻きにされながらも、片肌を出して、タフな体のシルエットはバッチリ伝わるのである。
内野は、大河ドラマ『風林火山』で堂々の主役を務めた実績の持ち主。『真田丸』でも、大名たちの仮想大会「瓜売り」の回では、ドラマのために増量したという太っ腹とへそを披露していたが、心の中では水垢離やってもよし!と思っていたのかもしれない。次に大河に出演する際には、ぜひザブンと。待ってます。