木村さんは中居さんとは対照的。とっても社交的で、北京公演でご一緒したときも奥さまの工藤静香さんと楽屋に挨拶に来てくださいました。仲睦まじい理想的なご夫婦でしたね。悪い人なんか誰一人としていないのに、どこでどうボタンを掛け違ってこんなことになってしまったんでしょう…」(橋田さん)
デビュー20周年の2011年、SMAPは中国・北京で公演を果たした。この公演はすったもんだの末の実現だった。2010年に2度、上海公演が予定されていたが、1度目は中国側の受け入れ態勢の問題で中止。2度目は、尖閣諸島沖の漁船衝突事件などを巡って、日中関係が悪化したため中止となっていた。「それでも」と公演を実現。4万人もの中国のファンが駆けつけた会場で、橋田さんは“応援団長”という立場で生鑑賞している。
「大好きな『世界に一つだけの花』を彼らが中国語で歌ったとき、音楽というのは、国境も世代も超えて人々の心に届くのだと…もう、胸がジーンとなって、SMAPの素晴らしさを再確認しました。彼らは私にとって神様みたいな存在なんですよ」(橋田さん)
SMAPは本当に大好きなグループだったので、今はとても複雑な気持ちという橋田さん。「あれだけ個性的なメンバーが揃ったグループはもう二度と現れないのでは」と肩を落とした。
「でも、この曲が伝えているように、5人はそれぞれが“世界に一人だけの花”なのだと思うのです。そう、“その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい”。解散したって、5人5様の活動をソロとしてがんばればいいじゃない。
いろいろな思いはあるでしょう。耐えていることもあるでしょう。9月にスペシャルとして放送される『渡鬼』では、ひとりになったことのない人が、ひとりになったときにどうすればいいのか、という誰もが直面するテーマに挑んでみました。
実はとっても厳しいし、簡単ではない。でも、5人はもともとひとりで充分実績を築いてきている。恐れず、そしてどんなときも謙虚な気持ちを忘れず、個性を信じて次のステージに羽ばたいてほしいと心から願っています」(橋田さん)
※女性セブン2016年9月22日号