国際情報

中国の元卓球女王の夫 日本のホテルで決行した嫌がらせ告白

幼稚な蛮行には反発も(写真:アフロ)

 かつての「反日」ムードは沈静化しているように見える。だが楽観は禁物なのかもしれない。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏が指摘する。

 * * *
 日中関係は決して良いとは言えないものの杭州でのG20サミットでは安倍晋三首相と習近平国家主席の会談が行われ、「両国関係が早期に正常な軌道に戻るよう努力する」との方向性が打ち出された。

 だが、9月の中国は歴史問題をめぐって最も日本への風当たりが強まる時期でもある。なかでも満州事変の発端となった「9・18」は、その前後に反日デモが行われることが多かった。

 いま尖閣問題や南シナ海問題など日中間に問題が山積しているにもかかわらず、中国国内に「反日」のムードが高まっているかといえば決してそうではない。だが、それでも無くなったわけではないということを感じさせるニュースが9月19日付の『鳳凰ネット』が掲載された。

 タイトルは〈夫が「日本のホテルですべて蛇口を開いてやった」とした書き込みに王楠が「いいね」 918を忘れるな〉。つまり日本に行った際、嫌がらせのためにホテルのあらゆる蛇口を開けっぱなしにして出てきたというわけだ。

 王楠は、卓球の国際大会で数々のメダルを獲得した卓球女子中国代表のかつての女王。それだけに社会の注目度も高まったようだ。

 王楠の夫の書き込みに対し、1日で約1000件の「いいね」が寄せられ、夫の行動を支持する意見も少なかったようだが、一方で「幼稚なことをするな」、「水資源の無駄遣いだ」といった意見もあったという。

 今年は満州事変から85年という節目の年に当たる。こんな不毛な騒ぎに、日本が再び巻き込まれるようなことだけは避けたいものだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン