案の定、承認の拍手はまばら。代わりに厳しい批判が噴出した。どんな表情でその批判を聞いていたのか、民進党がアップした画像には、蓮舫代表の顔がまるで写っていないのが残念。だけど、総会が終わって席を立ち、議員らに挨拶する顔に浮かんでいたのは、強張った愛想笑いだった。
二の舞を演じるのは嫌だ。新執行部人事を決定する2回目の両院議員総会を前に、蓮舫代表がそう思ったかどうかは定かではないが、心のどこかで、ここは波風が立たないよう穏便にすませたい、と願ったのでは?
その理由は…、21日、前回以上に空席が目立った両院議員総会で、蓮舫代表が着ていたのは柔らかいピンク色のジャケット!
えぇ!? まさかのこの色?
そして、さらに驚くことが。
「気分も新たに色つきのジャケットを着てみました」
演台に立つと硬い笑顔で、そう切り出したのだ。これって、お手柔らかに、というストレートなメッセージではないか。加えて、仲良くしようよ、仲良くしてよ、という潜在的なアピール? 前回と真逆だ。
これがテレビ討論会や街頭演説なら、へぇ~、蓮舫代表でもピンク色のジャケットを着るんだ…というか、こんなにかわいい女性らしい色のジャケットも持ってるんだ、というぐらいだっただろう。
ピンクには甘い、かわいい、優しいというプラスのイメージと、意地悪やわがままというマイナスのイメージがある。ピンクを選ぶ人の潜在意識には、コミュニケーションをうまくとりたいという気持ちだけでなく、人に甘えたい、自分を思いやってほしいという願望があると言われる。
そんなイメージを持つピンク色のジャケットを、わざわざアピールするとは…。早くも党内分裂かとメディアで騒がれ、打開策も見つからず、弱気になって相手にすり寄ろうとしたのか? それとも、あざとい女の計算か? とにかく、どんなことをしてでも、この人事を通さなければという思いがあったのだろう。