芸能

パパラッチ役の福山雅治の所作は指示する点ないほど完璧

映画撮影中にはリリー・フランキーと演劇論も

「マジ最悪ですね、この仕事」。吐き捨てるように言う助手席の二階堂ふみ(22才)に向かって、よれよれの革ジャンにボサボサ頭、ひげ面の福山雅治(47才)が週刊誌を投げて言い放つ。

「俺たちのやっている仕事は、ゴキブリかドブネズミ以下なんだよ! でもな、じゃあなんでこういうのを世間のやつらは読みたがるんだ?」

 これは、10月1日公開の映画『SCOOP!』の一コマ。福山が中年パパラッチ役、二階堂が彼と組む新人記者役を演じることで公開前から話題を呼んだ同作は、ふたを開ければ連日満席の大ヒット。

 車中でいがみ合うコンビがいつしかスクープを連発し、最後は日本を震撼させる重大事件に巻き込まれる…というストーリーで、週刊誌副編集長役の吉田羊と福山のラブシーンも必見だ。

 驚かされるのは、あの福山がパパラッチを熱演していること。あるカメラマンが話す。

「福山さんはカメラマン泣かせ。過去超一流のパパラッチたちがその姿を追っかけましたが、いわゆる熱愛写真を撮られたことがない。“日本一撮られない俳優”として知られています。まさかこんな役に挑戦するなんて…」

 実際、ターゲットになった時の福山の“逃げ方”は天才のひと言。

「外出時、家の前に車がないか入念に確認し、1台でも自分の車の後ろについてくる者がいれば、すぐに路肩に止めてしまう。本人も“尾行は絶対に気づきます”と話していますが、事実、誰も彼を追えないんです」(別のカメラマン)

 今作では立場が逆転、自身がパパラッチ役を演じた福山だが、撮影現場では監督も驚く事態が待っていた。

「福山さんはもともとカメラが趣味で、自分の写真展を開くほどの腕前です。今回の役作りのために本物のカメラマンのもとで修業したそうですが、立ち位置からカメラの構え方、シャッターを押すタイミングまで、指示する必要がないほど最初から完璧だったといいます」(映画関係者)

 実際、劇中の週刊誌『SCOOP!』に掲載された写真はほぼ全て福山が撮影したもの。物語中盤、福山の撮った超ド級のスクープ写真を見ながら、二階堂が思わずこう漏らすシーンがある。

「マジ最高ですね、この仕事」

 本誌・女性セブンも負けてられません!

※女性セブン2016年10月20日号

関連記事

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン