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節税に有効な確定拠出年金 月2万円を60才まで続けるのが得

 節税ができる上、老後の資金作りにもなって安心の「確定拠出年金」。とはいえ、加入者はまだまだ22万人ほどだとか。理由は、仕組みが理解されていないから。これを機会に、確定拠出年金をマスターし、やりくり上手になりましょう!

<Step1>
 銀行や証券会社に資料を請求

<Step2>
 申込書類に記入して返送。IDが届いたらネットでログイン

<Step3>
 運用する商品や掛け金を決定する

<Step4>
 あとは基本ほったらかしでOK

<LAST>
 年末調整確定申告へ

 パート主婦の受付は来年1月からだけど、掛け金が全額所得控除になる点を考えると、少しでも早く始めた方が得。来年からの開始をスムーズにするためにも、年内に資料請求はしておいた方がいいかも。

 それにしても、STEP2の口座開設まではできても、STEP3の運用商品選びはやっぱり迷いそう。

 マネーコンサルタントの頼藤太希さんはこう解説する。

「悩んだら、グローバル・バランス型投資信託を。国内外の株や債券などあらゆる資産が入っているので、勝手にリスクを分散してくれます」

とはいえ、どうしてもリスクが心配…。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんはこう語る。

「もちろんリスクゼロとは言い切れませんが、確定拠出年金は、長期運用が前提で、毎月定額で買っていく仕組み。この方法はリスクが少ないといわれています。また、利益が出た時点で資産の一部を定期預金に移しておけば、手堅く貯金ができます」

 それでも無理したくなければ、掛け金を最低金額の5000円にすればいいのかしら?

「確定拠出年金は毎月167円の手数料がかかります。月5000円だと、コストが3%以上になり損。月2万円の掛け金の方が利益は出やすいと思います」(長尾さん)

 ちなみに、途中で掛けるのをやめても、60才までは引き出せないし、その間もコストはかかるから、掛け金を減額してでも続けた方が、節税メリットがある分、お得なんですって。

 さて結論! 口座を開いたら、掛け金は月2万円に設定。グローバル・バランス型の投資信託を買う。そしてなんとか60才まで続ける。これだけ覚えておけば、間違いなし!

取材・文■大上ミカ(生活マネーウオッチャー)

※女性セブン2016年10月20日

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