10月1日、世田谷陸上競技会5000mも両校が注目を集めた。疲労骨折で出雲駅伝エントリーを外れた東海大主将・荒井七海が「青学には勝て!」と檄を飛ばし、關や鬼塚翔太(1年)ら6人が学生トップ級の13分台をマーク。
一方の青学大は春先から調子の落ちていた下田がついに13分台に突入。他の主力らはエース・一色恭志(4年)を先頭に集団走、4人が14分7秒で同着した。好調でも出し切らずに設定タイムを守り、ピークは駅伝に――本番から逆算した王者の調整法が垣間見えた。
1月から見てきた現場は嘘をつかなかった。出雲駅伝では東海大が5区途中までトップに立ち、優勝した青学大を追い詰めた。両校の激突が熱い。熱すぎるのだ。
文■西本武司/1971年福岡県生まれ。メタボ対策のランニング中に近所を走る箱根ランナーに衝撃を受け、箱根駅伝にハマる。そのうちに、同じような箱根中毒の人々とウェブメディア「駅伝ニュース」を立ち上げる。本業はコンテンツプロデューサー。ツイッターアカウント名は「公園橋博士」、相棒は「マニアさん」(アカウント名「@EKIDEN_MANIA」)
撮影■EKIDEN News
※週刊ポスト2016年10月28日号