その普及率は60割以上と言われるスマートフォン。最近では、“格安SIM”や“格安スマホ”も登場しているが、一体全体何を意味しているのか理解できてきるだろうか? そこで、いまさら聞けない基礎用語を解説する。
【SIM】
電話番号や契約者情報などが記録してあるICチップカードのこと。スマホや携帯電話などのモバイル端末には必ず、SIM(シム、Subscriber Identity Module Card)と呼ばれるICチップカードが入っており、電話番号や契約者情報などが記録してある。SIMがないと通話やデータ通信ができない。
「ドコモやau、ソフトバンクで契約すると、SIMが入った状態で手渡されることが多いため、“見たことない”というかたもいますが、どの端末にも必ず入っています」(モバイルライター・太田百合子さん、「」内以下同)
【SIMフリー】
ドコモ、au、ソフトバンクの制限がないSIMのこと。
「ドコモ、au、ソフトバンクが発売しているスマホ・携帯電話・タブレットは、自分の会社のSIMしか使えないようにロックがかかっています。SIMフリーとは、このロックがかかっていない状態。上記3社の制限なしで利用できます」
【MVNO】
「MVNOとは“仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)”のこと。ドコモ、au、ソフトバンクといった“大手キャリア”と呼ばれる事業者と違い、自社の通信回線を持たず、通信回線や設備をドコモやauから借りて事業を展開。設備投資が抑えられるので料金を安く設定できます」
【格安SIM・格安スマホ】
格安SIMとは、MVNOが低価格で提供しているSIMカードのこと。そして、格安スマホとは、格安SIMとセットで販売されているスマホを指す。
「大手キャリアの毎月の基本使用料が6000円程度なのに対し、3分の1程度。中にはデータ通信だけなら0円から使えるものも。設備投資がいらないから安くできるのであって、安いからつながりにくいということはありません。大手キャリアのネットワークを使用しているため、基本的に今お使いの、ドコモやauと使用できるエリアは変わりません」
都市部じゃないからつながりにくいということもないという。
※女性セブン2016年11月3日号