ライフ

ややこしい福岡と博多の使い分け タモリはセクト主義指摘

タモリは福岡地区出身

 博多っ子たちに地元の魅力を語らせるとキリがない。あまりに強すぎる博多愛が、いわゆる「博多ぎらい」を生み出すほどだが、ややこしいのは、福岡と博多という言葉の使い分けだ。他県の人から見れば福岡=博多と同一視しがちだが、狭義には博多は福岡市内の一部地域に限定される。

 同じ福岡市内でも、貿易で栄えた商人の町・博多地区と福岡城の城下町だった福岡地区では意識に差がある。中洲の屋台があり、山笠が行なわれる博多地区に対し、百貨店やビルが立ち並ぶ天神を中心とするのが福岡地区で、生粋の博多っ子からすると、「福岡と一緒にするな」となる。

 福岡地区出身のタモリは「いちばんセクト主義なのは博多グループ」「いまだに、山笠やってる人がもう、とにかくいちばん頂点」(糸井重里とのネット対談より)と、博多っ子の選民意識を指摘したことがある。

 博多地区を舞台にした人情劇『博多っ子純情』の著者で「博多町家」ふるさと館の館長も務める長谷川法世氏はこう言う。

「最近は博多の範囲が広がってますね。博多あまおう(いちご)や博多万能ねぎという具合に、福岡県産に『博多ブランド』を付けることが増えていますが、本来は商人の町の博多に畑なんてあるはずないんです。もっとも、博多の人からすれば、誰が博多を名乗ろうが、他県の人がどう思おうが、自分たちは博多をやっているだけ。そういう独立独歩の精神であって、決して排他的などではありません」

※週刊ポスト2016年10月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

妻とは2015年に結婚した国分太一
「“俺はイジる側” “キツいイジリは愛情の裏返し”という意識を感じた」テレビ局関係者が証言する国分太一の「感覚」
NEWSポストセブン
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?(時事通信フォト)
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?「エンゼルス時代のようなセットポジションからのショートアームが技術的にはベター」とメジャー中継解説者・前田幸長氏
NEWSポストセブン
24時間テレビの募金を不正に着服した日本海テレビ社員の公判が行われた
「募金額をコントロールしたかった」24時間テレビ・チャリティー募金着服男の“身勝手すぎる言い分”「上司に怒られるのも嫌で…」【第2回公判】
NEWSポストセブン
元セクシー女優・早坂ひとみ
元セクシー女優・早坂ひとみがデビュー25周年で再始動「荒れないSNSがあったから、ファンの皆さんにまた会いたいって思えました」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
【スタッフ証言】「DASH村で『やっとだよ』と…」収録現場で目撃した国分太一の意外な側面と、城島・松岡との微妙な関係「“みてみぬふり”をしていたのでは…」《TOKIOが即解散に至った「4年間の積み重ね」》
NEWSポストセブン
衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国民に愛された『TOKIO』解散》現場騒然の「山口達也ブチギレ事件」、長瀬智也「ヤラセだらけの世界」意味深投稿が示唆する“メンバーの本当の関係”
NEWSポストセブン
漫画家の小林よしのり氏
小林よしのり氏、皇位継承問題に提言「皇室存続のためにはただちに皇室典範を改正し、愛子皇太子殿下の誕生を実現しなければならない」
週刊ポスト
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「TOKIOを舐めるんじゃない!」電撃解散きっかけの国分太一が「どうしても許せなかった」プロとしての“プライド” ミスしたスタッフにもフォロー
NEWSポストセブン
大手芸能事務所の「研音」に移籍した宮野真守
《異例の”VIP待遇”》「マネージャー3名体制」「専用の送迎車」期待を背負い好スタート、新天地の宮野真守は“イケボ売り”から“ビジュアル推し”にシフトか
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン