ところが地方自治体が費用をまったく補助してない場合、いわゆる民間の人間ドック的なヤツだったり、普通に病院行って「突然ですが検査してください」なんてお願いするとくくらになるか? というと、相場では、肺がんX線検査が3000円、大腸がんの検便検査が1000円、胃がんの内視鏡検査は1万5000円ということになってくる。
自治体の補助なしで2720円という前立腺がん検査の価格、これらと比較すると、まぁバカ安とはいわないまでも決して高くないことが判ると思う。
しかし、そんな価格よりもオレが感服したのは、その手軽さだった!
病院との電話で検査の日を決定すると、続けてこんなことをいわれた。
「では検査までに大腸がんの検査に使う検便のキットをとりに来てほしいんですが……」
エ~ッ、大腸がんの検査って検査の前に一度病院行かなきゃいけねぇ~のォ! いきなり面倒くさい……ちょっと考えてこう返事する。
「あのォ、当日、排便を我慢していきますんで、病院で検便取るってワケにいかないですか?」
我ながらのナイスアイディアにクラクラしていると、こう返ってきた。
「あ、検便は日を違えて2回していただかないといけないのでそういうワケには……」
ナイスアイディアあっさり撃沈である。そうか、検便って2回やるのか……。
ということで、その日の夕方には病院にいき、検便キットを手に入れる。