芸能

6年ぶりに帰ってきた大黒摩季、ライブ終了後酸欠で倒れこむ

10月16日、約6年ぶりとなる単独ライブのステージに立った大黒摩季

「ただの女として6年間生きてきた分、女性が普通に抱える悲しみがわかってきて、今まで鳴らなかった音が鳴るようになりました」

 大黒摩季(46才)が10月16日、約6年ぶりとなる単独ライブのステージに立った。

 出身地である北海道・札幌のニトリ文化ホールに詰めかけた約2300人のファンは、オープニングナンバーの『いちばん近くにいてね』から総立ち。往年の力強くハスキーなハイトーンボイスで会場のボルテージを上げたかと思うと、優しく女性らしい雰囲気でしっとりと歌い上げる新境地も見せて魅了した。

 2010年8月にアーティスト活動の無期限休止を発表。理由は、重度の子宮疾患と不妊治療だった。

 1996年に発覚した子宮疾患は、「子宮腺筋症」「左卵巣嚢腫」「子宮内膜症」「子宮筋腫」の4つを併発。約5年にわたってホルモン治療に取り組み、2度の手術を経験した。昨年1月、ファンクラブ向けのブログでは、アメリカで受けたホルモン治療に触れ、《強いホルモン剤に体が負け自分自身の限界を知らされるばかりとなり、幾度となく経験したことの無い様な絶望の縁に立たされました》と告白していた。

 休止期間中、大黒は自身の病との闘いや不妊治療だけでなく、母親の介護も休みなく続けてきた。だからこそ、「女性が抱える悲しみ」が身に染みた。

 同世代の女性たちは、普段の仕事や家事だけでなく、出産から子育て、親の介護、身体的な変化なども重なる大変な時期に、悩み、もがいている。だから大黒は、ライブで観客に「ストレスは全部ステージに投げ込んで、最後はニッコニコで帰します」と語りかけ、忙しいなかでライブに足を運んでくれた同世代のファンたちに感謝の言葉を口にした。

『ら・ら・ら』『熱くなれ』『あなただけ見つめてる』『夏が来る』などの大ヒットシングルや新曲『Higher↑↑ Higher↑↑』含めた全28曲をパワフルに熱唱。10月20日に初回放送を迎えたドラマ『科捜研の女』(主演・沢口靖子、テレビ朝日系)の主題歌に書き下ろした新曲『My Will~世界は変えられなくても~』も初披露した。

 また、ライブ後半には、「地方にいるお母さんにとっては、家を空けるのが大ごと」だから、自分からファンの近くまで会いに行きたいと、自身初となる全国47都道府県を回るツアーを発表。来年2月末の埼玉を皮切りに、“応援ソングの女王”が日本中を盛り上げに回る。

「2回もお腹を切って、(歌えなくなる)覚悟はしていたし、歌えるだけで御の字。まずは私を愛してくださっている日本中の皆さまのもとに出向いて、ご挨拶したいんです」

 3時間を超える熱唱後、大黒は楽屋で酸欠のために倒れ込んだ。「歌い手としてもらった命」を燃やして、新生・大黒は、再び走り始めた。

※女性セブン2016年11月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
国仲涼子が『ちゅらさん』出演当時の思い出を振り返る
国仲涼子が語る“田中好子さんの思い出”と“相撲への愛” 『ちゅらさん』母娘の絆から始まった相撲部屋通い「体があたる時の音がたまらない」
週刊ポスト
「運転免許証偽造」を謳う中国系業者たちの実態とは
《料金は1枚1万円で即発送可能》中国人観光客向け「運転免許証偽造」を謳う中国系業者に接触、本物との違いが判別できない精巧な仕上がり レンタカー業者も「見破るのは困難」
週刊ポスト
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン