ビジネス

キャンピングカー、東日本大震災を機に注目集まり市場が急成長

クルマが売れない時代に人気が高まっているキャンピングカー

「クルマが売れない」といわれて久しい。そんな中、急成長中の市場がある。キャンピングカーだ。

 東日本大震災を機に、クルマに期待する役割が、単なる「移動」だけではなくなりつつある。

 キャンピングカーの保有台数は、2005年の5万台から2015年には9万5100台と、この10年間、ずっと右肩上がり。週末の道の駅や、高速道路のサービスエリアを見ると、駐車場にはそれらしい車がぎっしり並んでいたりする。なぜ今、キャンピングカーなのか。

 キャンピングカーというと、アメリカの映画に出てくるバスのような大型車を想像するかもしれない。しかし実際、いちばんよく売れているのは、ミニバンや軽ワゴン車の内部を改装した、気軽に乗れるタイプだ。外見は、普通の乗用車。スーパーの立体駐車場にも、マンションの駐車場にも楽々、停められる。コンパクトなので、買い物や子供の送り迎えなど、日常生活に支障なく使え、それでいて寝泊まりするとなれば、思い切り体を伸ばして寝られるベッドや、ダイニングテーブルが組み込まれている。

 日本にはほぼ全国に温泉がある。コンビニは津々浦々にあり、24時間飲食に困らない。キャンピングカーなら、宿の予約もバスや電車の手配もいらない。時間に縛られることなく、好きな場所へと出かけられる。軽自動車ベースなら120万円台から購入可能ということもあり、小さな子供やペットがいる家庭にとっては、非常に理にかなったクルマなのである。

 また、2011年の東日本大震災以後、避難ツールとしての利便性に注目が集まり、熊本の震災では被災者へのキャンピングカーの無償レンタル活動が話題になった。

※女性セブン2016年11月10日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン