かつて『スチュワーデス物語』(TBS系)など数々の人気ドラマに出演した「花の82年組」アイドル女優・白石まるみが、1988年に刊行された写真集『麻琉美』(ワニブックス)の思い出と近況を語った。
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デビュー以来、ドラマ『スチュワーデス物語』や『意地悪ばあさん』などで“ぶりっ子”役ばかり演じていました。そんな芸能生活も10年目を迎えた25歳の時、これからは大人の女性の役に挑戦したいと思っていた矢先に、この写真集のお話をいただきました。確かにイメージチェンジにはなるけど、「好きでもない人に裸を見せるなんてありえない」と、初めは抵抗しました。
悩んで母に相談すると、「撮ってもらいなさい」と勧めてくれたんです。母はB90・W60・H90という抜群のプロポーションで、「若い頃に写真を撮っておけばよかった」と後悔していたんですよ。撮影から3年後、娘を出産する時に帝王切開でお腹を20センチ切ったので、母の言葉を信じて綺麗なうちに撮影しておいて本当に良かったと思っています。
撮影中は、とにかく歯が痛かったことしか覚えてない(笑い)。右の奥歯が痛くて、1日6回鎮痛薬をのんでいました。だから、よく見ると右の頬が腫れているんです。1週間の撮影を終え、帰国して歯医者に直行すると、すぐに歯を抜かれてしまいました。