◆サーキュレーター併用で1322円の節約に

 経済産業省が推奨している冬のエアコンの設定温度は20℃。22℃から2℃下げれば、電気代は冬の間に1416円減らせる。低めの温度設定で室内を暖かくするには、エアコンをつけながら扇風機やサーキュレーターを併用するのも有効な方法だ。

「暖気は天井の方にたまるので、扇風機やサーキュレーターを真上に向けて使用すると、部屋が均一に暖まります。これだけでエアコンの設定温度を2℃下げられます。風が人に当たると気化熱で寒いと感じるので、くれぐれも人に当てないように」(戸井田さん)

 DCモーターの省エネ扇風機やサーキュレーターなら消費電力は最小3Wほどだから、97日間、毎日12時間使っても電気代は約94円だ。

 乾燥対策に使っている人も多いだろう加湿器も、体感温度を上げるために一役買うという。

「湿度が10%上がると体感温度が1℃上がるといわれています。最も消費電力の低い気化式の加湿器(約8W)なら、電気代は1時間の稼働で0.22円程度です」(戸井田さん)

 1日12時間使っても、97日間で256円の計算になる。加湿器を使ってエアコンの温度を1℃下げれば452円の節約だ。しかし、エアコンにはすぐに暖まらないという弱点もある。寒い朝の起きがけには、他の暖房器具を併用するのも致し方ない。戸井田さんが言う。

「1300Wの電気ストーブを1時間使うと約35円かかります。部屋が暖まるまで足下に使うくらいは仕方ないでしょう。ホットカーペットは体に触れている部分しか暖かさを感じないため、座っている時にのみ使い、その分エアコンを2℃下げる。立っている時はエアコンの温度を上げてホットカーペットを消すなど工夫が必要です」

※女性セブン2016年12月8日号

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