真面目さゆえのサービス精神でもあるのだろう。それは、レギュラー出演するバラエティー『にじいろジーン』(フジテレビ系)についてふと語ったコメントにも表れている。
「ゲストなら自分が思ったことをポーンと言っても司会のかたが拾ってくれるし、自由でいても絶対に誰かに修正してもらえる。でもMCだと、決まった進行があってそうはいかない。自由にしゃべると進行を忘れちゃうし、進行役に徹しようとすると進行表から目を離せなくて『全然、何も言えない…』みたいになっちゃって(苦笑)。
相談するより現場で動きながら解決策を見つけます。お芝居やバラエティー、コラムなどいろいろなお仕事をさせていただいていますが、私自身には何かを確立したいって確固たる意志はないんです。全部マネジャーさんに頼りきり。波とかサーファーを例にしたら、乗っているだけの自動サーフボードみたいな感じですかね(笑い)。身を任せていたら波のあるほうへ角度も変えてくれている、みたいな」
偏りのない心の軽さが、女優に留まらずマルチに活動する秘訣に感じられる。これぞ“ふみカスワールド”の真骨頂か。
12月には初のフォトエッセイ『ふみかふみ』(幻冬舎)も発売される。名人芸の域に達する妄想も全力で披露。スマホで綴られた、普段着感覚の飾らない清水がぎゅっと詰まっている。
撮影■田中智久
※女性セブン2016年12月8日号