国際情報

韓国メディアが驚きの親日転向 安倍首相=理想のリーダー

韓国国民にとって理想のリーダーに?

 韓国メディアで奇妙な現象が起きている。朴槿恵大統領を追及する記事に紛れて、日本を持ち上げる論調が相次いでいるのだ。象徴的なのが、11月22日に福島県沖地震が起きた際、アルゼンチンを訪問していた安倍晋三首相が、わずか17分後に官邸との連絡で指揮を執ったというニュース。2014年、セウォル号事故が起きた際、朴大統領が公式席上に姿を現したのが7時間だったこととの対比が、“安倍持ち上げ報道”につながっているのだ。

 このように安倍首相は、朴氏の支持率低下と反比例するように、韓国国内で評価を上げている。とりわけ評価が高いのが「アベノミクス」による経済政策だ。韓国経済はサムスンのスマホ発火事故以降、輸出が落ち込み、経済成長率も悪化の一途を辿る。韓国メディアは、回復基調にある日本経済との明暗を分けたのは、朴氏と安倍首相とのリーダーシップの差であると指摘する。

 朝鮮日報は「赤信号の韓国経済、政府は非常対策委を設置せよ」と題した社説で、韓国経済の危機的状況を指摘し、〈日本は20年間の長期不況の泥沼を脱し、活力を取り戻した。これも安倍首相の強く一貫したリーダーシップのおかげだ〉と述べた(11月2日付)。中央日報はもっとストレートに〈安倍首相の経済リーダーシップが羨ましい〉とコラムに書いた(10月31日付)。

 いずれのメディアも、つい最近まで靖国問題や慰安婦問題をめぐって安倍首相を批判してきた。それが一転して「理想のリーダー」扱いとは、驚きの“親日転向”ではないか。韓国人ジャーナリストがため息交じりに語る。

「以前なら、安倍首相を持ち上げる記事を書こうものなら世論から猛反発を浴びるため、絶対にあり得ませんでした。もちろん今でも安倍首相の歴史認識などには世論の反発が強いが、それでも彼が“マシ”に見えるくらい、朴大統領に国民が失望しているということです」

関連記事

トピックス

本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
国民民主党の玉木雄一郎代表、不倫密会が報じられた元グラビアアイドル(時事通信フォト・Instagramより)
《私生活の面は大丈夫なのか》玉木雄一郎氏、不倫密会の元グラビアアイドルがひっそりと活動再開 地元香川では“彼女がまた動き出した”と話題に
女性セブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
前伊藤市議が語る”最悪の結末”とは──
《伊東市長・学歴詐称問題》「登場人物がズレている」市議選立候補者が明かした伊東市情勢と“最悪シナリオ”「伊東市が迷宮入りする可能性も」
NEWSポストセブン
日本維新の会・西田薫衆院議員に持ち上がった収支報告書「虚偽記載」疑惑(時事通信フォト)
《追及スクープ》日本維新の会・西田薫衆院議員の収支報告書「虚偽記載」疑惑で“隠蔽工作”の新証言 支援者のもとに現金入りの封筒を持って現われ「持っておいてください」
週刊ポスト
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン