芸能

みのもんた 大橋巨泉に「おれならこうやる」と言われドキッ

寿々子夫人は外出も巨泉氏の遺骨と一緒だという

 元横綱・千代の富士さん、演出家・蜷川幸雄さんなど、多くの著名人が天国へ旅立った2016年。7月12日には、司会者としてテレビで活躍した大橋巨泉さんが、急性呼吸不全のため亡くなった。82才だった。

「野球は巨人、司会は巨泉」のキャッチフレーズで活躍した大橋巨泉さん。同じ司会業のみのもんた(72才)は文化放送のアナウンサー時代にかけられた言葉が忘れられない。

「ばったり出会った巨泉さんに『きみの司会、次に何をするかわかっちゃうぞ。おれだったらこうやるぜ』と言われてドキッとした。おれのしゃべりは底が浅いのかと反省し、しゃべり方や話の展開に注意するようになりました」

『クイズダービー』『11PM』『世界まるごとHOWマッチ』などの名番組で高い人気を得ながら、56才にしてセミリタイアした。弟で所属事務所社長の大橋哲也さんがその真意を語る。

「兄は“人間、運の総量はみな同じ”とよく口にしてました。その運に気がつくか、生かすか、避けるかを大切にしてきた。仕事には全力をかける人でしたから個人としての時間を割いてきたわけです。そんな時に海外の友人から聞いた“リタイア”の意味に共感し、自分自身の人生や家族や友人との時間を大切にしたいとリタイアを決意したんです」

 当時、今後の生き方について、「第1は健康。第2はパートナー、つまりカミさん」と語っていた通り、セミリタイア後は妻・寿々子さんとともにオセアニアやカナダで年間8か月以上も生活し、いくつになっても朝夕のキスを欠かさず腕を組んで散歩する夫妻だった。

 だが、巨泉さんは2005年に胃がんを発症。中咽頭がんを患った2013年以降は4回の手術と4回の放射線治療を繰り返した。寿々子さんは片時も目を離さず看病したが、今年7月、巨泉さんは帰らぬ人となった。

 あれから約5か月、今も妻は夫の傍から離れない。

「寿々子さんはいまだに納骨をせず、兄の遺骨を抱いて寝ています。外出する時も、遺骨を家にひとりで置いて出かけない。11月にニュージーランドを訪れた際も肌身離さず、兄の好きだったゴルフ場に行き、抱いた遺骨に各ホールを見せていました。これほどの愛情を交わす夫婦って、他にいるのかなとしみじみ感じます」(哲也さん)

 巨泉さんは2019年の金婚式に妻とフランスに行く約束をしていた。寿々子さんは3年後、夫の遺骨とともに約束の地を訪れるつもりだ。

※女性セブン2016年12月22日号

関連記事

トピックス

中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
スカイツリーが見える猿江恩賜公園は1932年開園。花見の名所として知られ、犬の散歩やウォーキングに訪れる周辺住民も多い(写真提供/イメージマート)
《中国の一部では夏の味覚の高級食材》夜の公園で遭遇したセミの幼虫を大量採取する人たち 条例違反だと伝えると「日本語わからない」「ここは公園、みんなの物」
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
『国宝』に出演する横浜流星(左)と吉沢亮
大ヒット映画『国宝』、劇中の濃密な描写は実在する? 隠し子、名跡継承、借金…もっと面白く楽しむための歌舞伎“元ネタ”事件簿
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン