国内

賭け麻雀市長 謎の告発人が「もっと凄い話あるけえの」

賭け麻雀だけでは終わらない?

 福岡県飯塚市での前代未聞のスキャンダルの裏には複雑な事情がありそうだ。昨年12月、斉藤守史(もりちか)・市長と田中秀哲・副市長が平日の昼間から「賭け麻雀」に興じていたことが発覚。2人は市議会での謝罪や釈明会見に追われ、年末の新聞・テレビを賑わせた。

「市民からは抗議が殺到。年明けの成人式では市長の挨拶が取り止めになるなど、騒ぎは続き、11日に2人は1月末での辞任を表明した。

 ただ、不思議なのは賭け麻雀という半ば密室での行為が表沙汰になったこと。田中副市長は地元紙・西日本新聞の取材に、“仕掛けられたと思っている”という意味深なコメントを残しています」(市議会関係者)

 地元では、市長、副市長に批判的な勢力の仕掛けがあったとみられているのだ。市民団体「飯塚の未来を考える市民の会」の代表・小畠久司氏が解説する。

「今回の騒動は1枚のDVDが市議会事務局に持ち込まれたのが発端です。DVDには麻雀店に出入りする市長・副市長の姿などが収められていた。

 これを持ち込んだのが地元建設会社関係者のA氏。A氏は元市議で、実弟は現職市議です。実は、このA氏の娘が社長を務める建設会社が、飯塚市と裁判を抱えているのです。市が建設会社に貸していた土地の利用方法などを巡って両者の対立が深まり、昨年4月に市側が土地の明け渡しを求めて福岡地裁飯塚支部に訴えを起こしています」

 つまり、「市と裁判を抱える会社の関係者が、市長と副市長のスキャンダルを暴いた」という構図なのだ。

 A氏は本誌の直撃に、「確かに、陳情書とDVDを(議会事務局に)届けたのは私たい。市職員たちから“副市長が昼間から職場を離れることが多い”という愚痴を聞き、私が探偵を雇って調べたところ、今回の事実がわかった」と話した。

 自身の親族の会社が市と裁判を抱えていることについては「そりゃ、私だって聖人君子やない。市との揉め事を歯がゆいと思うとる。でもな、それ(裁判)とこれ(告発)とは別や」とした。

 取材時は2人の辞意表明前だったので、「ええか、告発できることはこれだけやない。まだ次があるんやからな」と、さらなるスキャンダル暴露の用意があると示唆していた。

 急転直下の辞任劇の裏で何が起きていたのだろうか。

※週刊ポスト2017年1月27日号

関連記事

トピックス

イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
「中野駅前大盆踊り大会」前夜祭でのイベント「ピンク盆踊り
《中野区長が「ピンク盆踊り」に抗議》「マジックミラー号」の前で記念撮影する…“過激”イベントの一部始終
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
『東宝シンデレラ』オーディション出身者の魅力を山田美保子さんが語ります
《第1回グランプリは沢口靖子》浜辺美波、上白石姉妹、長澤まさみ…輝き続ける『東宝シンデレラ』オーディション出身者たちは「強さも兼ね備えている」
女性セブン
9月6日から8日の3日間、新潟県に滞在された愛子さま(写真は9月11日、秋篠宮妃紀子さまにお祝いのあいさつをするため、秋篠宮邸のある赤坂御用地に入られる様子・時事通信フォト)
《ますます雅子さまに似て…》愛子さま「あえて眉山を作らずハの字に落ちる眉」「頬の高い位置にピンクのチーク」専門家が単独公務でのメイクを絶賛 気品漂う“大人の横顔”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン
「ビルオーナーに冷房拒否を通達されて…」猛暑に苦しむ清掃員の嘆き 労働安全衛生規則の改正で事業者に義務付けられた「熱中症対策」について、弁護士が解説
「ビルオーナーに冷房拒否を通達されて…」猛暑に苦しむ清掃員の嘆き 労働安全衛生規則の改正で事業者に義務付けられた「熱中症対策」について、弁護士が解説
マネーポストWEB