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天ぷらバルがブーム「天ぷらは世界に誇る商材」との声も

恵比寿にある天ぷらバル『立呑み 喜久や』

 今まで天ぷらといえば、「高級・接待」などの“よそいき”のイメージで、気軽に足を運べるお店は、案外少なかった。でも最近「あれ?ここは本当に天ぷら屋さん?」と思わずにはいられない、値段も雰囲気もカジュアルでおしゃれな専門店が続々とオープンしているのだ。

 天ぷら・天丼の外食市場は259億円で、前年比21.3%増(富士経済/2016年)。

「家で調理しなくなった分、外で食べるものとなったんですね。その需要があるところに、ここ数年“バル”の人気も定着していますから、独立したい和食の料理人たちが“天ぷらバル”に着目したのでしょう。実は天ぷらはシャンパンやワインにも合うし、もちろん日本酒も合う。シニアだけでなく、今まで天ぷらを敷居が高いものだと思っていた若い世代や外国人にとっても“新しい和食”としてウケているんじゃないでしょうか」

 こう話すのは、フードアーティストの佐々木麻子さん。グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさんも、カジュアル天ぷらを「SNS映えするし、使い勝手がいい」と大絶賛。今回の特集でも『喜久や』『Itoi』『Gachi』『魚椿』などを推薦してくれた。

「『昼から天ぷらと白ワイン♪』というと興味をそそるじゃないですか。SNSがブームの一端を担っているのは間違いないですね! それに1品からOKの気軽さだから、0次会から2次会まで使えるんですよ。ちょこっとつまんで飲んではしごするという、大人の遊びの使い方をするのが粋だと思います」(はっしーさん)

『喜久や』代表の本間儀彦さんは商社出身で、アパレルやエンタメなど多くの業界を渡り歩いてきた人物。

「日本文化を海外へ売ってきた専門家からすると、天ぷらは世界に誇るすごい商材。なのに日本人が食べていない。そこを変えたかった」(本間さん)

 築地の最大手の仲卸から料亭に卸す上質なネタを確保し、回転のよいスタンディング形式にすることで低価格の提供を可能にした。

◇立呑み 喜久や
東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビル1F
月16~24時、火~土~翌2時、日祝~23時 無休

※女性セブン2017年2月2日号

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