「お父さんは『有楽町スバル座』などを運営する『スバル興業』の社長です。高校までは名門の暁星学園で学び、早稲田大学に進んでいます。ヨーロッパへの留学経験もありますし、“フランス語やイタリア語もペラペラなのでは?”という噂もありましたね」(芸能関係者)
エリートで多才。萩本が著書で語ったところによると、そんな藤村さんの性格を一番表しているのは、「車を運転してきたのに、お酒をすすめられると絶対に断らないこと」だという。
《おヒョイさんは、飲むと車を置いたまま、タクシーで帰るんです。
そして、次の日、自分の車を取りに来ます。
別におヒョイさんは酒好きではないですし、次の日に車を取りに来るのも面倒ですから、お酒をすすめられたら「いいえ、今日は車を運転してますから」と断ればいいんです。でも、断らない。
「相手がすすめてくれてるのにさ、断ると座がシラけるし、悪いじゃない」と、おヒョイさん。
「ぼくちゃんがさ、次の日、早く起きて、車を取りに戻ってくればいいんだからさ」って笑っています。》(萩本欽一『運が開ける【欽言録】』より)
前出の芸能関係者も、藤村さんの気遣いをこう語る。
「おヒョイさんの経営するワインバー『O’hyoi’s』ではサービス料を一切取りませんでした。なんでか尋ねると“お客さんにサービスするのは当たり前だから”と笑顔で答えていましたね。おヒョイさんらしいなぁと思いました」
久しぶりにテレビ局で会い、萩本が「おヒョイさん、また別の番組を一緒にやりましょう」と言うと、「お仕事じゃなくていいじゃないの。遊びを一緒にやろうよ。だってさ、ぼくちゃん、お仕事、嫌いだから」と語っていたという藤村さん。
天国でも、ひょうひょうと粋に過ごしていることだろう。