ビジネス

安倍&トランプゴルフ外交で考える ビジネスにゴルフは必要か

ハイタッチする安倍首相とトランプ大統領(トランプ大統領のツイッターより)

 11日(日本時間12日未明)にアメリカのフロリダ州で実現した、安倍晋三首相とドナルド・トランプ米大統領によるゴルフ外交。国内でも賛否両論あったが、トランプ大統領が早速ツイッターで安倍首相とハイタッチをする写真を配信したことからもわかるように、二人はこの日、親密な関係を築くことができたようだ。人間関係の構築にゴルフを使うのは政治家だけではない。ビジネスの世界にも「接待ゴルフ」という言葉があるように、仕事の一環で取引先の相手などとゴルフに興じるビジネスパーソンもいる。しかしバブル崩壊後はゴルフ人口も減り、「ゴルフの何がいいのかわからない」「本当に仕事につながるの?」とその接待効果に懐疑的な声が多いのも確かだ。果たして、ビジネスパーソンにゴルフは必要なのか。日本ゴルフジャーナリスト協会会員でもある経営コンサルタントの冨田賢氏に訊いた。

 * * *
 ビジネスパーソンにとってのゴルフは、英語と並ぶ重要なスキルだと私は思っています。ゴルフにはそれだけ多くのメリットがあるからです。ゴルフならではのメリットの一つは、なかなか会えない人と接する機会を持てるということです。たとえば社長や役員クラスの人に会おうとしても、平日はなかなかアポが取れません。でも「ゴルフなら行こうかな」という人は結構いるものです。私はアライアンス(事業提携)業務を行っていますが、社長と社長をつなぐ際にもゴルフを使うことがよくあります。

 私の仕事の性質上、「たまたまゴルフが役に立っているだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、営業の人はもちろんのこと、技術者や企画担当者、経営管理部門の人だってそのメリットを享受できると思います。接待ゴルフを取りまとめる経験をしておけば段取り力が身につきますし、プレーの合間に雑談をする中で目上の人と会話をする力も鍛えられます。それはまた出世に左右する話でもあります。取引先の重役と接点を持っていると、社内での立場も強くなりやすいのです。私の知り合いの中にもゴルフを足がかりに出世していった人がたくさんいます。

◆効果を発揮するのは長期、大口の取引相手 

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン