スポーツ

松山英樹に「全盛期のタイガー」の声 マスターズ初制覇期待

全盛期のタイガー・ウッズ並みとの評価も

「世界一」の座が、すぐそこに見えている。2月5日の米男子ゴルフ「フェニックス・オープン」で松山英樹(24)がプレーオフの末に優勝を果たし、ツアー通算4勝目を挙げた。

「昨年10月以降は9戦5勝という目を見張る強さです。海外メディアのなかには、2006年に米ツアー7連勝の記録を打ち立てた全盛期のタイガー・ウッズと比べる論調まであります」(ゴルフ誌記者)

 今季(2016年10月~)の米ツアー賞金ランキングでは堂々の1位に立っている(2月6日現在)。プロゴルファー・沼沢聖一氏はこう評価する。

「ひとつひとつのショットの精度が上がっているのはもちろんのこと、優勝経験を重ねたことで大舞台でも冷静なゴルフができるようになっている。フェニックス・オープンでは相手のプレーを見ながらクラブを選択するなど、落ち着いたゴルフで勝ち切った。安定した下半身が生み出す上半身との捻転差や体の回転スピードは、たしかに全盛期のウッズを彷彿とさせます」

 次なる期待はもちろん、メジャー制覇だ。米国のブックメーカーは、4月6日開幕のマスターズの優勝予想オッズで、松山をジョーダン・スピース(米国)に次ぐ2番手(11倍)にしている。前出の沼沢氏が続ける。

「オーガスタは松山にとってはアマチュア時代から相性のいいコース。ここ2年は連続でベストテン入りしているので4大メジャーの中でも最も優勝が期待できる。あとは、いかにマスターズに合わせて調子を上げていくか。

 技術面でもパッティングの読みと100ヤード以内のショットの精度など課題はありますが、メジャーを戦う上で最も大切なのは、“取れる”という自信です。ウッズと比較した時に、松山に足りていないのが“ディザイア”、つまり欲望です。ウッズはデビューした時から“マスターズを取る”と公言し、プロ転向8か月後の21歳で史上最年少優勝を果たしています。松山も、“マスターズで優勝する”と宣言するくらいの気概でやってもらいたい」

 日本人が誰も通ったことのない「世界一への道」を松山は着々と歩んでいる。

※週刊ポスト2017年2月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン