「拒食症は長期化するケースも多く、一旦落ち着いた症状が、例えば成人後に仕事や家庭のストレスで再発することもあり、完全回復への道は険しいものなんです」
宮内庁関係者が次のように明かす。
「愛子さまの症状について、医師による食事の管理や指導を中心とした治療が始められたのです」
具体的にはどういった方法なのか。片田氏が続ける。
「一般的には、拒食症患者は本人が高カロリーだと考えるものを口にしない傾向があり、最近では炭水化物を抜いているケースが多く見受けられます。そのため、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物と、体を作るのに重要なたんぱく質を多く含む肉や魚、豆腐などを中心にしたメニューが組まれます。ただ、不食もしくは極度に少ない食事、あるいは野菜しか食べないなどといったことを続けていた場合には、いきなり普通の食事を取ろうとしても内臓への負担が大きいので、おかゆなどで慣らすという細かい配慮が必要になってきます。加えてメンタル面のケアも重要になってきますので、一朝一夕で“治った”なんてことにはなり得ません」
愛子さまにとっても、皇太子ご夫妻にとっても、茨の道は続いている。
※女性セブン2017年3月9日号