日本にとってトランプ大統領の誕生は福音となるのでしょうか。
私は日本が自立するチャンスだと思っています。トランプは先の就任演説で「すべての国には自国の利益を最優先する権利があります。私たちは自分たちのやり方を他の誰かに押しつけたりはしません」とも述べています。中国や韓国に何をいわれようと、堂々と靖国神社にお参りしても構わないとトランプが認めてくれたのです。戦後70年にわたって、日本は自虐史観に囚われ、日教組などによって誤った歴史認識を植えつけられてきました。
経済的にも、トランプ政権は日本によって良かったと思っています。
安倍政権はTPP(環太平洋経済連携協定)に前のめりになっていましたが、トランプは公約通りに、TPPからの永久離脱の大統領令に署名しました。これは大朗報です。かつてはTPP反対論を繰り広げていたメディアでさえ、アメリカの離脱を残念がる報道を繰り広げていますが、TPPは日本にとって、ごく一部の業界を除いてはいいことなどありません。
農業については、様々なところで報じられていますが、アメリカの国際金融資本や保険会社が欲しがっていたのは、日本国民の預金と国民皆保険の解体です。それが守られたのです。そもそもTPPで経済成長するなんてこと自体が幻想なのです。
しばらくはトランプによって、世界の目がアメリカに集中するでしょう。ですが、トランプの理念は必ずや世界にとってプラスになるといっていいでしょう。
※『アメリカ大統領を操る黒幕:トランプ失脚の条件』(小学館新書)より