15万件超という世界トップクラスの眼科外科手術実績を誇り、欧米の医師からは“世界一の眼科医”と讃えられる深作眼科理事長の深作秀春医師がこう解説する。
「緑内障は、早期発見・早期治療が何よりも大切です。通常の眼科の検査で行なわれる『眼底検査』(※注)でも視神経の入り口である視神経乳頭の形や色の異常で発見することが可能ですが、緑内障の診療の経験が少ない医師は見逃すこともある。
そのため少しでも“自分は緑内障かもしれない”と感じた人は、すみやかに眼科で緑内障の検査を受けてください」(以下「」内は深作医師)
【※注/眼球に光を当てて、眼底の状態を確認する検査。白内障の場合、水晶体に濁りがあり、緑内障であれば視神経乳頭のへこみが広がっていることが多い】
緑内障の検査では、前出の「眼底検査」に加えて、目の表面に風を当てるなどして眼圧を計る「眼圧検査」と、視野の欠損部分を調べる「視野検査」が行なわれるのが一般的だ。自己負担は約2200円(3割負担の場合)で、1時間ほどで終了する。
「最も重要となる『視野検査』は検査機械をのぞいて、上下左右に現われる光が見えた時にボタンを押す。その結果で、視野の欠けている部分がわかる。検査後に渡される検査結果には、視野が円形で表示されていて、その中に黒いところがあれば、それが視野の欠けている部分。これが多いと緑内障の可能性が高いです」