何度でも自分の目を委ねられる「信頼できる医師」を見つけることも大切だ。
「多くの執刀経験がある医師ほど正確な検査・診断と手術の技術が期待できます。手術経験件数は少なくとも300例以上が目安です」
「手術後の眼圧」も医師を見極めるポイントとなる。
「濾過手術なら術後、眼圧は一度下がってから上昇します。そのため、手術から数か月後の眼圧が、9~12mmHgで安定していれば医師の腕を信頼できる。受診の際に『手術したら、その後、どの程度の眼圧で安定しますか』と質問して、『もともとの眼圧にもよるが、9mmHgから12mmHg程度』と答えたら、見識のある医師と思っていい」
本を読めず、可愛い孫の顔も十分に見られなくなる老後ではつまらない。正しい知識を学び、後悔のない選択をしてほしい。
※週刊ポスト2017年3月10日号