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韓国の悲願「核武装」は親北政権誕生で実現するのか

北の核は実は羨望の的(アフロ)

 左派親北政権の誕生が現実味を帯びる韓国で、再び「核武装論」が勢いを増している。もし南北が統一すれば、韓国は自動的に北の核を手に入れることになる。その時、韓国は核を放棄するのか。答えは否だ。拓殖大学大学院特任教授の武貞秀士氏がレポートする。

 * * *
 韓国の「悲願」が叶う日が近づいている。

 キー・ファクターは、朴槿恵大統領失脚とトランプ政権の誕生である。これらの要因を追い風にして朝鮮半島に統一国家(統一コリア)が誕生し、韓国がタナボタ式に「核」を手にする可能性が高まっているのだ。

 まず、統一コリア成立までの青写真を描いてみよう。

「私にとっては取り引きが芸術だ」。

 自伝でそう宣言するトランプ大統領は韓国に自主防衛を促し、在韓米軍の撤収、或いは大幅削減を実行。一方で北朝鮮の金正恩委員長には、核開発の凍結と引き替えにインフラ投資と米朝不可侵協定の締結を約束するかもしれない。北朝鮮が核開発を凍結する見返りに、軽水炉2基の建設や50万tの重油供給などを盛り込んだ1994年の米朝枠組み合意の焼き直しだ。

 ただし、核兵器を「朝鮮半島統一のための唯一無二の手段」と考える北朝鮮は決して核をあきらめず、米国の圧力を巧みにかわしながら、堂々と核弾頭やミサイルの開発を進めるはずだ。

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