芸能

「たけしにはメッシ以上の瞬発力・集中力がある」と元番組P

たけしの能力の高さに番組Pも唖然

「一発屋」という言葉が一般名詞になって久しい。一発ギャグでテレビを席巻し、ブームが終われば消えていく──栄枯盛衰激しい芸能界を象徴する存在だ。その対極にあるのが、長くレギュラー番組を続ける大御所タレントだ。特にビートたけし、明石家さんま、所ジョージの3人は、テレビでその姿を見ない日はない。彼らはなぜ、いつまでもテレビに出られるのか? 彼らの出演番組はなぜ長寿なのか? 吉川圭三氏の新著『たけし、さんま、所の「すごい」仕事現場』(小学館新書)は、その謎を正面から解き明かす。

 吉川氏は日本テレビで数々の長寿番組を立ち上げた元名物プロデューサーだ。『世界まる見え!テレビ特捜部』ではたけし・所と、『恋のから騒ぎ』『踊る!さんま御殿』ではさんまとタッグを組んだ。吉川氏がいう。

「私は30年超のテレビ屋生活で、幸運にも3人の天才の『プロフェッショナリズム』を間近に目撃することができた。彼らは一見、天衣無縫に見えるけれども、その内実は『仕事人としての哲学』にあふれている。安易な焼き直し番組が量産され『テレビ離れ』などと揶揄されるなか、後進のためにプロとしての彼らの姿を残しておきたいと執筆を決意したのです」

 ここでは、心に残るたけしの「すごい」逸話を一部公開しよう。

■たけしには「メッシ以上の瞬発力・集中力」がある

 1992年の「番組対抗スペシャル」という特番でのこと。「飛び入りでスタジオ中をひっかき回す」という役どころのたけしに、本番前、吉川氏は綿密な打ち合わせを行なった。フンフンと頷くたけし。

 そして本番。たけしがスタジオに突っ込むと、たちまち爆笑の渦。しかし何かが違う。

「それは私の演出プランとは全く違うものでした。ただ『違う』だけでなく、私の筋書きをはるかに超える面白さだった。ショックを覚えるとともに、彼の潜在能力の高さ、本番での集中力に驚いた。私はサッカー・アルゼンチン代表のメッシに動きを指示していたようなものだった」(吉川氏)

関連記事

トピックス

小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン