「一度ゆるんだアイツは全く言うことを聞かず、靴下も靴も、おニューのデニムも汚れてしまった。トイレではいていたデニムを水洗いしながら、30もすぎて…と泣きました。ノーパンに水洗いしたデニムをはき、素足に靴。電車に乗る勇気はなく、1時間とぼとぼ歩いて帰りました」
そんな橋本さんは、のちに自分の体験が、「あともう少し」という安堵感からもらしてしまう「安心うんこ」だと知った。勇気を出して経験を友人に話すと、意外にも「うちのお父さんももらしてた」「あるある!」と秘密を共有して親交を深めるきっかけになったという…。
前出・森田さんは「そうやってネタにすることで、うんこをじっくり見る機会を持ってほしい」と話す。
「自分のうんこを観察するのはとても大事です。血がついていれば大腸がんのリスクもあるし、黒いタール便は胃や十二指腸からの出血、白い便は胆汁の流れが滞っている可能性がある。逆に茶色いバナナ形は健康の証です」
毎日チェックすることで病気の発見につながるうんこ。では、1日1回の人と1週間に1回の人のうんこは違うのか。森田さんが言う。
「便秘が続いたからといって大きな病気にはなりませんが、腸内にたまっている限り、便は水分をどんどん吸収して硬くなっていきます。するとさらに出しづらくなってしまう。週1回の人はうさぎのような硬い便になりがちです」
やっとうんこを出したあと、問題になるのが「どう拭くか」。
『マイナビ』の400人アンケートによれば、1回につき50~60cm(ミシン目3~4個分)がいちばん多かったというが、前出の小林さんは「たくさん使って」とキッパリ!
「手につくと不衛生なので、トイレットペーパーをたくさん使ってください。1回あたりの量は時と場合によって違うし、人によっても違います。また、拭くときは温水洗浄便座で洗ってから、肛門はデリケートなので傷つけないよう強くゴシゴシと拭かないほうがいいですね」
※女性セブン2017年4月30日号