「はじめて夫がもらしたのは、5年ほど前。酔って帰ってきたときのことです。その時は“本当に申し訳ないし情けない”と謝り通しだったから、“生理現象だから仕方ないよ”と笑って洗ってあげました。でも、クセというか習慣みたいになっちゃったのかな。しかも最初に笑って許しちゃったものだから、向こうも開き直って堂々とうんこパンツを渡してくる。次こそは“自分で洗ってください”と言うつもりです。まあ、便秘に悩む私からすれば、うらやましい限り(笑い)」
◆男と女の違いは…
生まれたての赤ん坊は、母乳を飲んですぐに出す。しかし初潮が終わり思春期を迎えると、女性ホルモンが増加し、骨盤、筋力など男女差が出てくるなかで、女は「便秘がち」に、男は「うっかりおもらし」という差異が生まれる。
とはいえ、女性でも、もらしてしまうことがある。医師で医療ジャーナリストの森田豊さんが言う。
「女性の中にも、“間に合わなかった”と悩むかたがいらっしゃいますが、生理的なものなので気にしないほうがいいです。とくに辛いものや刺激物を食べると、急に下痢になることがあります」
NHKアナウンサーの有働由美子(48才)は『あさイチ』で「ゴルフデートの時にもらしたことがある」とまさかの告白、賛否両論を巻き起こした。
「もらしたことをきっかけに、みんなもらすこともあるんだとやさしさが芽生えた」と語る女性もいる。
橋本由紀子さん(仮名・39才)は、5年前の「おもらし」体験をこう振り返る。
「職場近くのタイ料理屋で辛いものを食べたらお腹が痛くなって、お店でふんばったけど出なかったんです。だけど店を出たとたんにまた便意が襲ってきて、まずいな、と‥」
なんとか会社にたどりつき、あと少しでトイレ! というその瞬間、臨界点を越えた。