そう聞くと焦ってチケットを取る必要はないようにも思えるが、ポールも御年74。ここ2回の来日公演に足を運んだ音楽プロデューサーはこういう。
「喉にも衰えがきたのか、『ヘイ・ジュード』や『ペニー・レイン』などのキーの高い曲では、息継ぎを増やして高音を絞り出していた。毎度、『今回がラストコンサート』という噂が飛び出し、狼少年のようになっていますが、ポール自身がこの先何度もできないという焦りを感じているのは事実でしょう」
日本人ファンが“ハロー”と呼んでも、ポールが“グッドバイ”と返す日は、遠くないのかもしれない。
※週刊ポスト2017年4月21日号