ハワイには別荘とマンションを所有していました。そういえば、神田正輝と松田聖子ちゃんが裕次郎さんに世間に公表する前に結婚の報告をしたのもハワイでしたね。裕次郎さんは大喜び。でもふたりが席を外したら“あいつら、いつまでもつかな?”ってシャレをきかせたりして(笑い)。

 一度、ハワイにいる裕次郎さんを驚かそうと内緒で突撃訪問したことがあるんです。そしたら“おう、よく来たな!”って大喜びで、高いワインを空けて、歓迎の食事会まで開いてもらいました。元来、人を喜ばせることが大好きで、遊び心も忘れない。当時はポーカーも大好きでしたね。とにかく勝負強い。ポーカーで裕次郎さんが負けたところは見たことがありません。でも、最後は自分の勝ち分を全部“やるよ”とみんなに分けてしまう」(仲川氏)

 裕次郎さんには、恋の噂もついて回った。特に世の中の関心を集めたのは、1957年に映画『鷲と鷹』で初共演を果たした浅丘ルリ子(76才)との仲だった。

「実は裕次郎さんに聞いたことがあるんですよ。“ルリちゃんとはどうだったんですか?”って。ルリちゃんは石原プロの役員だった時代もありますし、端から見ていても、異性として好きだったように感じましたから。でも裕次郎さんには“ないよ。何もない”って笑ってあしらわれました」(仲川氏)

 裕次郎さんの生涯は、病気との闘いでもあった。1978年に舌がんを患い、1981年には西部警察のロケ中に解離性大動脈瘤で慶応病院に緊急入院。生還率3%という大手術を乗り越えるも右耳の聴力を失い、1984年には肝臓がんが発覚。1987年7月17日、裕次郎さんは52年の生涯に幕を下ろした。

「亡くなる2か月ほど前、私は病室の裕次郎さんからお使いを頼まれたんです。“どうしてもメロンが食べたい”って銀座まで買いに走って。でも、違う種類を買っちゃったんですよね。最後の最後にまた『おっちょこ』が出ちゃって。裕次郎さんは、“おまえ、罰としてベランダの掃除だな”って。病室のベランダの掃き掃除をしていた私の姿がよっぽどおもしろかったのか、体はつらいはずなのに、またいつものニコニコした笑顔に戻っていました。その笑顔が、今でも忘れられません」(仲川氏)

※女性セブン2017年4月27日号

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン