スポーツ

大相撲新弟子の最注目株 学生・アマ横綱のトゥルボルド

トゥルボルドは幕下付け出しでデビューする

 この春、角界に身を投じた56人の新弟子のなかでも最注目株が、錦戸部屋に入ったモンゴル出身のバーサンスレン・トゥルボルドだ。7年前、逸ノ城(前頭7)と一緒に鳥取城北高校へ留学してきたトゥルボルドは187cm、182kgという恵まれた体格の持ち主。高校卒業後は日大へ進み、相撲部主将としてアマ横綱、学生横綱を獲得した。興行ビザの取得が間に合わず、春場所で初土俵は踏めなかったが、5月場所には幕下15枚目格付け出しでデビューする予定である。

 ただ、入門した錦戸部屋は親方(元関脇・水戸泉)の健康問題などで稽古指導が激減したことに弟子たちが反発して次々と部屋を去り、「部屋崩壊」と報じられる惨状があった。所属力士は3人(幕下1人、三段目2人)まで減っている。注目の新弟子が選ぶ先としては違和感があるが、そこにはそれなりの事情もある。

「有力な大所帯の部屋の多くで外国人枠(各部屋1人まで)が埋まっており、モンゴル出身者は弱小部屋を選ぶしかない。モンゴル出身の横綱・鶴竜の井筒部屋も、鶴竜以外は三段目1人、序二段2人がいるだけ。だから毎日のように正代(小結)、小柳(十両4)のいる時津風部屋に出稽古に行っているが、トゥルボルドもそうした環境で上を目指すことになる」(担当記者)

 厳しい環境に身を投じることになるトゥルボルドは、月刊誌『相撲』(ベースボール・マガジン社)の4月号に掲載される恒例の「全新弟子名鑑」のアンケートに対し、目標の地位を「横綱」と答えている。

※週刊ポスト2017年4月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン