岡田と小栗が本気で議論を交わして芝居を模索する中で、結束もより深まったのだとか。
「小栗くんから『准ピー、待ってるね!』なんてメールが来て毎晩一緒にご飯を食べていました。お酒も飲みましたよ」
降旗監督と撮影の木村大作氏の9年ぶりとなる黄金コンビ復活でも、話題を集めている。
「素晴らしい功績があって、ぼくらにとってレジェンドのおふたり。撮影中、大作さんの発案でぼくがキャメラを回した場面があったんです。いい経験になるから役者にやらせてみようということで、お気遣いいただきまして。伝説のかたが『准ちゃん』って呼びかけて、愛情をかけてくださる。本当に幸せな時間でした」
赦し、赦され、心にじわっと染みるエンディングを迎える作品同様、岡田にもやわらかな温かい記憶が宿ったようだ。
――お気に入りの読書スポットは?
「お風呂場! 本はぼくにとって黙って相手をしてくれる友達みたいなものなので、手元に置いて、家中どこへでも“連れて”行きます。だから読書の体勢も寝転がってみたり、うつ伏せっぽくなってみたり。枕を挟んでうつぶせになってみたり、座って読んでみたり、さまざまです」
――お気に入りの作家は?
「最近、『BLUE GIANT』というマンガに感動したのですが、その作者の石塚真一さん。登山マンガ『岳』の作者です。『BLUE GIANT』はジャズプレーヤーを志す青年の物語なのですが、マンガという音が鳴らない世界で音楽性の高いジャズを表現できている、というのに驚きました。音が鳴らないのに鳴っている感覚に、心が震えました!」
※女性セブン2017年5月4日号