奈良県大和郡山市で2月に開催された「記憶力日本選手権大会」の「シニアの部(60歳以上)」に出場した永井義人氏(81)もスーパーエイジャーのひとりだ。
「競技内容は200個の単語を記憶するというものでした。参加者の正解数の平均が30個程度だったなかで、永井さんは44個。10歳以上若い人たち相手に堂々と渡り合っていました」(実行委員会事務局)
もともとメーカーで営業マンとして勤めていた永井氏が、記憶力の鍛錬を始めたのは62歳の頃だという。
「定年後、『ボケたくない』という思いから学生時代に専攻していたフランス語の勉強を始めました。1つの単語を読んではそのスペルを覚えているかどうかを頭のなかで確認する。これを10年続けることで、フランス語だけでなく、韓国語、中国語、イタリア語、スペイン語を習得しました。今では市民ボランティアで週に3日ほど教壇に立ち、各言語のクラスで教えています」(永井氏)
※週刊ポスト2017年5月5・12日号