国際情報

韓国社会を内から瓦解、北朝鮮の乱数放送再開の目的

韓国社会は金正恩の術中に嵌った

 秘密の通信を行う暗号といえば、ドイツのエニグマなどスパイ活動と切っても切り離せない。北朝鮮も、長らく短波やAMラジオ波を利用した乱数表による暗号で連絡をとることで知られていた。しばらく利用されていなかったが、約1年前から北朝鮮で復活している。ジャーナリストの李策氏が、乱数放送がなぜ復活したのか、その狙いは何なのかについて報告する。

 * * *
 北朝鮮は昨年6月、2000年の南北首脳会談を機に中断していた乱数放送を再開。概ね2週間ほどの間隔を置き、AMラジオで流し続けている。

 内容は例えば、「今から27号探査隊員のための遠隔教育大学数学復習課題をお伝えします」とし、「542ページ66番、662ページ6番……」という具合に暗号化されたメッセージを読み上げるものだ。

 暗号を伝える場合、短符と長符を組み合わせたモールス信号は相当の訓練を積まないと受信できないが、音声による数字の読み上げなら、北朝鮮の工作員が韓国などで獲得した協力者など、アマチュアに近い人物でも容易に受信できる。さらに、乱数放送は受信者の特定が極めて困難であるという特徴もある。

 日本の公安関係者によれば、「北朝鮮は、乱数放送を中断していた間は、一部でモールス信号を併用しながら最新の暗号化技術を用いた電子メールで国外の工作員に命令を伝達していた」という。

「しかし、北朝鮮が海外に設置した工作拠点や、日本の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総聯)の関係者に送った指令メールが韓国当局により傍受され、受信者が露呈。その行動が徹底的に洗われたことで、韓国国内に築いた地下組織が次々に摘発された」

トピックス

クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン