理由は、ネットの記事を読んだ人は、そのイシューに対して何か一言言いたいのである。「昨今の子供の忍耐力がないのは、親が甘やかしているからに他ならない。まずは親が小学校からやり直すべきである」などと書けばもう炎上まっしぐら。「あなたには現代の子育ての苦労が分かりません!」や「子育てしたこともない老害クソジジイ、さっさと死ね」などの反応が来る。

 さらに、別種の嫌われる締めの言葉が「波紋を呼びそうだ」だ。これは、新聞記事に時々見られるが、「波紋を起こしたいのはお前だろう」「世論誘導乙(お疲れ様)」の反応が容易に予想できる。

 そして、3つ目が余計なたとえ話である。2016年11月、自民党の萩生田光一官房副長官が、国会での野党議員による怒れる質問スタイルについて「本当に田舎のプロレス。ロープに投げて帰ってきて空手チョップで一回倒れて、みたいなやり取りの中でやっている。私は茶番だと思ってる」と述べた。

 これに対し、プロレスを冒涜されたと感じたファンから怒りの火の手があがる。そして鈴木みのる、小島聡、タイチ、馳浩衆議院議員(自民党)らプロレス関係者も次々と不快感を表明し、萩生田氏は謝罪・撤回に追い込まれた。

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