スポーツ

元巨人「あの選手は今」まとめ by NEWSポストセブン

巨人の若き主砲が悩んでいる

“元巨人戦士”たちは、今どう過ごしているのか

 日本のプロ野球界において“球界の盟主”と呼ばれるのが読売ジャイアンツ。特別な存在として、選手時代に常に注目され続けた“元巨人戦士”たちは、今どう過ごしているのか? 第2の人生を歩む往年の選手を訪ねた。(2017年5月28日更新)

国松彰は亀屋万年堂の会長

亀屋万年堂の会長を務める国松彰氏

■国松彰(1955年~1970年)

 選手、コーチ、フロントと巨人一筋で39年間を過ごした国松彰は、王貞治の「ナボナはお菓子のホームラン王です」というフレーズで有名な「亀屋万年堂」の会長を務めている。「現役時代に創業者である女房の父から『王にCMを頼めないか』といわれ、依頼したら二つ返事で了承してくれた」

親友・王貞治が号泣した日を述懐

 1986年からはヘッドコーチとして王監督を支えた。2年後、優勝が絶望的になった9月、王に責任が及ばないように先に辞任を申し出た。1か月後、王と国松の慰労会を共通の友人たちが開いてくれた。その帰り、思いもよらぬ場面が訪れた。「王が『悔しい。もう1年勝負したかった』と突然男泣きをしたんです。5分くらい涙が止まらず、私ももらい泣きをしてしまった」

柳田真宏はスナックを経営

「マムシ」の愛称で親しまれた柳田真宏氏

■柳田真宏(1969年~79年・81年~82年)

 34歳で引退すると、大川栄策の『さざんかの宿』などを作曲した市川昭介の勧めで、歌手に転向。ラジオ日本主催の横浜音楽祭で新人賞を受賞。歌手活動の傍ら、38歳の時には六本木でクラブを始めた。

スナック経営で巨人の名前の大きさ実感

 現在は八王子に移りスナック『まむし36』を経営。店では今も美声を聞かせ、自ら料理も作る。東日本大震災以降は客脚が一気に減った。「そんな時、黒江透修さん(元巨人コーチ)がゴルフのコンペ終わりに大勢連れてきてくれたり、常連さんが助けてくれたりした。巨人の名前の大きさを実感してます」

簑田浩二はゴルフのレッスンプロ

ゴルフ三昧の生活を満喫する簑田浩二氏

■簑田浩二(1988年~1990年)

 テレビ東京とデイリースポーツの評論家を経て、53歳でゴルフのレッスンプロを目指す。現役時代はキャンプ中もゴルフに興じ、10数年前までは年120ラウンド、現在も年50ラウンドを回っている。

「計画通り」のゴルフ三昧の生活を満喫

 東京・浅草橋で教えており、週に1回、『浅草橋ゴルフクラブ』でマンツーマン指導も。「50代になったら好きなゴルフをやりたかった。計画通りでした」

島本啓次郎は郵便局長

島本啓次郎氏は郵便局長に

■島本啓次郎(1978年~1981年)

 肩の故障に悩まされ続け、近鉄移籍後の1983年に引退。和歌山の実家に帰って2か月後に父親が急死すると、何の知識もないまま急遽米店を継ぐことになった。

「最高年俸300万でよかった」

 現在はその土地を貸すことになった縁から、塩津郵便局の局長を務めている。「何とか家族に飯を食わせないといけないと必死でした。巨人時代の最高年俸は300万円で裕福な思いをできなかったけど、第2の人生を考えると逆に良かったかもしれない」

藤岡寛生は寺の住職

元巨人ドラフト2位の藤岡寛生氏

■藤岡寛生(1985年~1992年)

 1995年の引退後はプロゴルファーを目指していたが、父親が倒れたのを機に仏教を学び、2002年に僧侶の資格を取得。2016年10月には父親の後を継ぎ、江戸時代から続く寺で7代目の住職に。

阪神ファンだった女子大生の霊を慰めた

 2005年には、JR福知山線の脱線事故で犠牲になった当時21歳の女子大生の霊を慰めた。熱烈な阪神ファンだった彼女はこの年の優勝を信じ、父親と胴上げの瞬間を観に行こうと約束していた矢先の悲劇だった。 その話を聞いた藤岡は、巨人時代の同期で広報になっていた藤本健治に9月29日の甲子園のチケットを頼み、両親に渡した。彼女の遺影の前で、岡田彰布監督が宙に舞った。「ご遺族にとっては、それが良かったのか、より悲しみが増したのかわからないですけど……」

河原純一はサラリーマン

待望のサラリーマンになった河原純一氏

■河原純一(1995年~2005年)

 2015年限りで引退した河原は、2016年「愛媛マンダリンパイレーツ」の運営を行なう広告会社「星企画」に入社。野球事業の計画書を作成したり、営業に出向いたりしている。

「巨人に行って良かった」

 逆指名で巨人に入団しても、河原が浮かれることはなかった。高級時計を身に付けることもなければ、外で派手に飲み歩くこともなく、30代になっても寮生活を続けた。入団1年目にスピード離婚問題で大きく騒がれた。当時、バッシングをどう受け止めていたのか。「それも含めて、巨人の選手ですよね。精神的に強くならないとやっていけない。そうして鍛えられたこともあり、やっぱり、僕は巨人に行って良かったと思っています」

辻内崇伸は女子野球の指導者

女子野球の指導者として奮闘する辻内崇伸氏

■辻内崇伸(2006年~2013年)

 辻内崇伸は2013年の引退後、女子プロ野球を支援する「わかさ生活」の正社員となり指導者の道を歩み始め、2016年からは「レイア」の投手コーチを務めている。  

「家事や育児をして妻にお駄賃ねだってます」

 巨人時代は一晩の飲食で最高40万円を使ったこともあったが、現在の小遣いは交通費込みで1か月3万円程度。午前中の練習後は家に戻って昼食を済ませ、電車とバスを乗り継いで会社に通う。現役時代の休日、頻繁に通ったパチンコもほとんどしていない。 「妻の家事や育児を手伝って、お駄賃をねだっています。1000円くれたらいい方。安いと500円。それじゃパチンコなんてできません(笑)」

※文中敬称略。名前の後の()は読売ジャイアンツ在籍年

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
新キャストとして登場して存在感を放つ妻夫木聡(時事通信フォト)
『あんぱん』で朝ドラ初出演・妻夫木聡は今田美桜の“兄貴分” 宝くじCMから始まった絆、プライベートで食事も
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン