「1630年頃、元号でいうと寛永の時代に、小室家の祖先がこのあたりで暮らし始めたそうです。敏勝さんのお父さん、つまり圭くんの父方のおじいさんもこの地で生まれ育ちました。代々農家を営む家系で結構広い土地をもっていましたが、おじいさんは長男でなかったこともあって、藤沢市内にあるネジや金属製品を作る鉄工所で働いていました。敏勝さんも、長く藤沢に住んでいたはずですよ」(近所住民)

 ちなみに、祖父の兄弟の孫、つまり小室さんのはとこにあたる女性は、小室さんより一足早く『湘南江の島 海の女王』に選ばれた経験があるという。

 佳代さんの実家もまた、ごく普通の一般家庭だった。その中にあって、バイオリンのエリート教育を受ける小室さんの人生が一変するできごとが起きる。

「圭さんが10才のころ、敏勝さんが亡くなったんです。なんの前触れもない、急な別れだったと聞いています。敏勝さんの死からあまり時間が経たないうちに、祖父母も亡くなったみたいです」(前出・近隣住民)

 父を失った悲しみは、小室さんを強くした。

「母さんのことは、ずっとぼくが守るから」

 小室さんは、そんな決意を口にするようになった。

「お父さんが亡くなってしばらくしてバイオリンはやめてしまったんですが、新たに“海外で活躍する”という夢ができたみたいで、佳代さんは圭さんを後押しするように東京・品川区内にあるインターナショナルスクールに入学させました。カナダ国内で行われている教育カリキュラムに沿った授業が行われる学校で、年間の授業料は200万円以上。佳代さんは必死に働いて学費を捻出したそうです。都内のケーキ屋さんで働き始めたのもその頃でした」(小室家の知人)

 同スクールで中高6年間を過ごした小室さんはICUに進学。在学中にはアメリカ・ロサンゼルスへの留学も経験した。

「しっかりとした仕事に就いてお母さんに楽をさせたいという思いがあったからか、テレビ朝日が運営するアナウンサースクールに通っていたこともあります。海の王子の仕事で地元のテレビ局やラジオ局に行った経験が、アナウンサー志望になった理由かもしれないですね」(小室さんの知人)

 そして2012年6月、運命の出会いが訪れる。渋谷区内の飲食店で行われた留学に関する「意見交換会」で眞子さまと知り合い意気投合。翌月にはふたりきりでデートに行き、ほどなく交際に発展した。出会いから1年後には、小室さんがプロポーズ。眞子さまのイギリス留学という2度の超遠距離恋愛を乗り越えて、5年愛は結実のときを迎えた。

※女性セブン2017年6月8日号

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン