「佐久長聖のエース・塩澤太規は昨夏の甲子園開幕戦で2年生ながらマウンドに上がり、6回3分の2を無失点に抑えた度胸満点の好投手。清宮との対決が楽しみです」(同前)
こうして好投手との実戦を重ねる理由は、これまで清宮の前に立ちはだかってきた同地区(西東京)のライバル日大三高のエース・櫻井周斗を想定してのものだと見られる。
「昨年の秋季東京都大会決勝では、試合には勝ったものの清宮は櫻井に5打席連続三振という屈辱を味わいました。投手力に劣る早実が日大三に勝つには、清宮が櫻井を打ち崩すしかない。これだけ実戦を重ねているのは、レベルの低い投手からの大ホームランのためではなく、櫻井レベルの好投手に対応するためなのです」(早実関係者)
だが、一方で早実の練習試合の多さを懸念する声もある。2年生だった1973年、夏の甲子園で作新学院の怪物・江川卓との投げ合いを制した銚子商の元エース・土屋正勝氏が当時を振り返る。