「もともと韓国は神託や占いが盛んで、毎年5月にムーダンが船に乗って国の安泰を祈る儀式があるほど占い師の存在がとても身近なんです。それでも国のトップである朴槿恵が崔順実の言いなりとなって政治や予算の使い道を決めていたという疑惑に対し、経済的困窮に苦しむ韓国民の怒りが爆発しました」
もう1つは安倍晋三首相(62才)だ。
『週刊文春』(2017年5月4日・11日号)によると、安倍首相は元日本銀行審議委員の中原伸之氏が生年月日や易経に基づいて行う“運勢のお告げ”に傾倒し、これまでも森友学園問題や韓国との外交交渉など重要な政治案件で中原氏による“お告げ”を参考にしたという。昭恵夫人(54才)がスピリチュアルなものを好むことはよく知られるが、安倍首相自身もまた“占い信者”であるというのだ。
強いリーダーを目指すタカ派の安倍首相が占いを頼ることに何だか違和感があるかもしれないが、実はそう珍しいことではない。
「運命や占いは“女がハマるもの”と思われがちですが、実は“隠れ信者”の男性が多いんですよ」
そう話すのは、臨床心理士の信田さよ子さんだ。原宿カウンセリングセンター長として多くの悩める人々と対峙する経験からこう続ける。
「女性は占い師への依存をオープンにできるけど、男性は世間体を気にして公にしたがらず、誰も見ないネットやホテルの一室を利用して高級占い師に占ってもらうことが多い。むしろ女性より男性の方が、誰にも頼れず不安になり、風水や占い師に頼りがちなんです」
※女性セブン2017年6月15日号