犯人の素顔像は警察の似顔絵にも酷似


 これまでに動員された捜査員はのべ8万人。2010年に殺人事件の時効が撤廃された後も捜査は続いており、警視庁は同事件の有力情報に800万円の懸賞金をかけて犯人の行方を追っている。

 だが、いまだ決定打となる手がかりはなく、先の世田谷一家殺人事件と並び、警視庁の重要未解決事件の1つとなっている。A子さんが順子さんに“聞いた”話は、次のものだった。

「犯人は女装家だ、と言うんです。電車の中と教会でその人物に会ったことがあったようです。犯行時、犯人の爪には赤いマニキュアが塗ってあった、と。今も犯人は存命で、女装した格好で繁華街に遊びに行くこともあると、無念そうに訴えていました」

◆茶色のウィッグで目はアイプチ

 殺害時、順子さんは犯人に異性関係について問い詰められたらしいとA子さんは言う。

「Sという男性の名前を出されたそうですが、彼女は“まったく知らなかった”と話していました。逆恨みというか、犯人はあまりに身勝手な理由で凶行に及んだようです」

 順子さんが最後に見た光景が頭に流れてきたというA子さんは、その時に“視えた”犯人像をイラストに起こしていた。

「口元にほくろがあって、黒髪の短髪。女装している時は茶髪のウィッグをつけており、化粧もして、目はアイプチで二重にしているようです。身長はそれほど高くはないかな。当時の年齢は30代くらい。今は犯行時よりもだいぶ太っていると思われます」(A子さん)

 事件から8年後の2004年9月、東京・亀有署の捜査本部は事件直前に現場付近で目撃された不審な男の似顔絵を公開している。

 男は30代後半で身長は160cm弱、黒髪短髪でレインコートを着ていたという。A子さんの書いたイラストとよく似ている。

 事件解決の一助となることを祈り、女性セブンは捜査本部に連絡し、A子さんの経歴を含めて一連の情報を報告した。現在25人となった捜査本部はわずかな手がかりでも欲していたようで、こちらの話に真剣に耳を傾けてくれた。

「貴重な情報を本当にありがとうございます。すぐに担当捜査員に伝えさせていただきます。またこちらから電話させていただく場合がありますので連絡先を教えてください」

 とのことで、記者の連絡先を伝えた。一日も早い事件解決が待ち望まれる。

※女性セブン2017年6月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」の会長である永谷晶久さん
《都道府県魅力度ランキングで最下位の悲報!》「埼玉には『うどん』がある」「埼玉のうどんの最大の魅力は、多様性」と“埼玉を日本一の「うどん県」にする会”の会長が断言
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン